2015年04月18日

袴田事件の報道〜即時抗告審の動きなど〜(2015年2月-4月)

「袴田事件」テープ開示 弁護団「誘導の有無分析」

静岡新聞 201523

 静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)の即時抗告審で、再審開始決定後に県警で新たに見つかったとされ、袴田さんの取り調べを録音しているとみられるテープが開示されていたことが2日、弁護団への取材で分かった。


 弁護団によると、開示は130日付。CDに焼き付けられた状態で、CDの枚数は約20枚という。弁護団は「これから分析するが、誘導や強要の有無など取り調べの実態が明らかになる可能性がある」としている。


 県警によると、テープはオープンリール式で、昨年10月中旬に東京高検からの要請で検察への未送致記録を調べたところ、県警の倉庫で見つかった。保存状態が悪く、聞き取りにくい部分も多いという。高検は同12月、即時抗告審の第33者協議で、弁護団と東京高裁にテープの存在を明らかにしていた。


 袴田さんの取り調べ録音テープは第2次再審請求に入り、2011年にも静岡地検が開示している。起訴後に録音されたテープで、県警による取り調べ状況が収められていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150203-00000037-at_s-l22



弁護団「DNA型鑑定の検証不要」袴田事件の三者協議

朝日新聞 2015210

 1966年の「袴田事件」をめぐる東京高裁での即時抗告審で10日、裁判所、検察、弁護側による三者協議があった。再審開始決定の決め手となったDNA型鑑定の信用性が争点となっているが、弁護団は「鑑定の検証実験を行う必要はない」と主張した。前回の三者協議で裁判所が、この鑑定の手法を検証するための実験を検討していることを明らかにし、弁護側に意見を求めていた。

 袴田事件をめぐっては、昨年3月、死刑が確定していた袴田巌さん(78)の再審開始を静岡地裁が決定。犯行時の着衣とされる衣類についた血痕のDNA型が「袴田さんと一致しない」とする鑑定結果が決め手となった。この鑑定は、弁護側が推薦した鑑定人が実施した。

 検察側はこの鑑定について、「独自のDNA抽出方法を使っており、信用できない」と批判。高裁は昨年12月、この抽出方法についての検証実験を検討する意向を示していた。事件の証拠物を実際に用いた再鑑定とは異なる。

 これを受け、弁護団は今月、「抽出方法は世界的に受け入れられており、科学的な合理性は十分だ。検証は無用な混乱を招く」と反論する書面を提出。この日の三者協議でも同様の主張をした。高裁がさらに詳しい説明を求め、弁護団が4月に予定される次回協議までに回答することになった。

http://www.asahi.com/articles/ASH2B55CXH2BUTIL02B.html



袴田さんの釈放1年迎えて集会 姉が近況を報告

毎日新聞 静岡 2015328

 「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地裁の再審開始決定から1年を迎えた27日、東京都千代田区で事件や再審制度を考える日弁連の集会があり、袴田巌元被告(79)の姉秀子さん(82)が釈放後について報告した。

 報告に先立ち、正月や3月迎えた誕生日でくつろぐ袴田さんの映像が上映された。秀子さんは「(釈放後しばらくは)能面のようだったが表情が出てきた」と述べた。

 弁護団は、東京高裁の即時抗告審で今年になって開示された取り調べ録音テープの内容を会場で一部公開。小川秀世事務局長は、「事件はさまざまな疑問を投げかけている」と、捜査当局が持つ証拠類の早期開示の必要性を指摘した。【荒木涼子】


http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20150328ddl2k2040239000c.html



袴田事件、弁護士との接見「盗聴」 静岡県警が逮捕当時 

日本経済新聞 2015年4月14日 1:51


 静岡地裁の袴田巌さん(79)の再審開始決定に対する即時抗告審で、逮捕当時の取り調べの録音テープなどの証拠開示を受けた弁護団は13日、「テープを再生したところ、逮捕直後の袴田さんと弁護人との接見を静岡県警が盗聴していた事実が判明した」と発表した。

 弁護団によると、検察側は抗告審で1966年の逮捕当時の取り調べが録音されたテープ23巻を証拠開示した。その中に逮捕から5日後の袴田さんが5分間弁護人と接見している会話の録音があり、テープの外箱に書かれた接見の日時が当時の記録とも合致した。

 袴田さんは録音された接見で「パジャマ、血が付いている、そう言われても僕わからないんですよ」と弁護人に無罪を訴えていたという。

 刑事訴訟法は、勾留中の容疑者や被告人が捜査機関などの立ち会いなしに弁護人と接見できると明記している。

 弁護団は「容疑者と弁護人が自由に意思疎通するために不可欠な権利を根本から侵害するもので、こうして証拠が出るのも前代未聞で言語道断」と批判。「違法に違法を重ねる捜査で事件が成り立っていたことが一層明らかになった」と指摘した。別の日の接見も盗聴されていた可能性があるとして、引き続き証拠開示を求める方針。

 静岡地裁は昨年3月、犯行時の着衣とされた「5点の衣類」が警察によって捏造(ねつぞう)された疑いがあるなどとして再審開始を決定。検察側が即時抗告し、東京高裁で審理が続いている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO85651540U5A410C1CC1000/



検証実験「強く要望」 高裁、結論持ち越し 袴田さん即時抗告審

静岡新聞 2015/4/17 07:53


 死刑判決が確定し、静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(79)の即時抗告審で、東京高裁と東京高検、弁護団の3者協議が16日、高裁であった。高裁は、地裁が重視したDNA型鑑定をめぐり、弁護側鑑定人の手法を実験で検証したい意向を強く表明。一方、この鑑定人の新たな意見書を3月に提出済みの弁護団は実施に反対し、結論は持ち越しとなった。ただ、弁護団は「条件を満たす実験であれば(実施を)検討したい」とも述べ、実験条件を詰めていく考えも示した。
 即時抗告審では、みそ漬けにされた「犯行着衣」のDNA型鑑定をめぐり、弁護側鑑定人が血液細胞を集めるために用いた「選択的抽出法」が大きな争点になっている。高検は「血液由来DNAの抽出可能性を高めるとは考えがたい」などと結論付けた法医学者の実験を踏まえ、手法の信用性を否定。検証を求め、実験方法を今月2日付で提案している。
 弁護団は、3者協議で「鑑定人の意見書への再反論はなく、科学的議論は決着した」と主張。高検が示した実験方法についても「実験を失敗させる誘導的な条件」と批判した。しかし高裁は検証実験を強く希望し、条件の検討を求めたという。
 会見した弁護団の笹森学弁護士は「どうして実験したいのか、裁判所は明確に説明していない」としつつ、高裁の真意を確認し「早期結審のために必要であれば検討しようと考えている」と語った。
 次回協議はDNA型鑑定に内容を限定して5月14日に開かれる。

http://www.at-s.com/news/detail/1174187267.html






posted by 袴田巌さんを救う会 at 02:47| 東京 ☀| 公開学習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

密告・盗聴・冤罪NO!4.22院内集会

袴田秀子さんが参加する集会をご紹介します。
巖さんも、体調がよければ参加するかもしれません。
集会のチラシをそのまま引用します。
院内集会は、議員会館の入口で通行証を受け取ってから入館して下さい。



           密告・盗聴・冤罪NO! 4.22院内集会

            問題だらけの「刑事訴訟法等改正案」
            なぜ冤罪被害者は、反対するのか?!

 3月13日に閣議決定され、今国会で審議が予定されている「刑事訴訟法等の一部を改正する法律案」------そもそもは、昨年9月18日、法制審議会から松島みどり法務大臣(当時)に手交された答申が法文化されたものです。
 同答申は、2010年〜12年にかけ、連続して明らかになった重大冤罪(足利事件、布川事件、東電OL事件などの再審無罪)や、厚労省郵便不正事件(村木事件)での検察官の証拠捏造などへの反省から出発し、冤罪を防止するための刑事法制整備を目的にしたものの筈でした。
 しかし、その中身については、取調べの可視化(録音・録画)や証拠開示も骨抜きになっていると批判や疑問が寄せられ、さらに盗聴法の拡大や司法取引(密告奨励)の導入が抱き合わせにされるなど、きわめて問題の大きな法案となっています。
 冤罪がもたらす甚大な被害を、身を以て体験した当事者の方たちも、当初からこの法案に反対の声を上げてきました。冤罪防止の筈の法案に、なぜ冤罪被害者が反対を表明しているのか? 当事者の声を聞く、貴重な機会を設けました。ぜひ多くの国会議員、市民のご参加をお願いいたします。

4月22日(水)午後2時開始〜3時半閉会(予定)
衆議院第2議員会館 地下1F 第7会議室
◆事前申込み不要 
  参加費・無料 
  交通:地下鉄永田町駅、国会議事堂前駅 下車

<冤罪被害当事者のお話>
袴田巖さん(予定) 秀子さん
袴田事件:1966(昭和41)年、静岡県清水市(当時)で起きた一家4人放火殺人事件。袴田巖さんは無理な取り調べで自白を強要され、死刑が確定。昨年3月、再審開始決定とともに身柄を釈放された。現在、東京高裁で再審請求の即時抗告審を係争中。
■桜井昌司さん 布川事件 再審無罪確定
布川事件:1967(昭和42)年茨城県利根町布川でおきた強盗殺人事件。桜井昌司さんと杉山卓男さんが犯人とされ無期懲役刑が確定。1996年仮釈放後も再審請求をつづけ、2011年5月再審無罪となる。

・当事者の皆さんのほか、弁護士、学者など法曹関係者からのブリーフィングなども予定。
日本型司法取引の問題点
■郷原信郎弁護士(美濃加茂市・藤井市長冤罪事件主任弁護人)

連絡先: 櫻井司法研究所
東京都新宿区高田馬場1-26-12 高田馬場ビル505号室



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