毎日新聞 2021/11/24 地方版 有料記事
https://mainichi.jp/articles/20211124/ddl/k22/040/115000c
ライター・小石勝朗
「弁護士OASIS」 2020年07月31日公開
1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、再審請求している元プロボクサー袴田巖さん(84歳)の弁護団は7月8日、死刑判決が供述調書の中で唯一証拠と認めた検事調書の作成日が「虚偽」だと主張する特別抗告申立理由補充書を、最高裁第3小法廷へ提出した。同じ日付の起訴状と整合性が取れない箇所が複数あることなどを根拠に挙げており、改めてただちに再審を開始するよう求めている。
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袴田事件で検察と弁護団双方が最終意見書を提出
NHK 1月19日 17時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180119/k10011294791000.html
静岡)袴田さん即時抗告審、弁護団など最終意見書
朝日新聞 2018年1月20日03時00分
https://www.asahi.com/articles/ASL1M6757L1MUTPB00Y.html
検察・弁護双方が最終意見書 袴田さん抗告審
朝日新聞 2018年1月20日05時00分
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13321650.html?rm=150
袴田事件 抗告審 早く再審開始を 弁護団最終意見書
毎日新聞2018年1月20日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20180120/ddm/041/040/044000c
袴田事件 DNA型鑑定、判断は 即時抗告審大詰め 東京高裁 /静岡
毎日新聞2018年1月20日 静岡版
https://mainichi.jp/articles/20180120/ddl/k22/040/220000c
弁護団と検察が最終意見書提出 「袴田事件」即時抗告審
静岡新聞 2018/1/20 08:06
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hakamada/448233.html
袴田事件、刃物店員の証言誘導か 「本当は見覚えなかった」
共同通信 2014年02月23日16時12分
静岡県で起きた一家4人殺害事件で、死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)の凶器購入先とされた刃物店で働き、公判で「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と証言した女性(87)が「本当は見覚えがなかった。思っていることと違うことを証言した」と話していることが23日、共同通信の取材で分かった。
また、女性の長男高橋国明さん(64)は、女性が67年7月の静岡地裁での公判に検察側証人として出廷し、帰宅した際に「証言の仕方を教えてくれるんだね」と話していたことも新たに明らかにした。袴田死刑囚弁護団は「公判前に捜査機関が証言を誘導した可能性がある」としている。
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014022301001900.html
袴田事件、証言誘導か 女性「本当は見覚えなかった」
スポニチ 2014年2月23日 15:52
1966年6月に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた一家4人殺害事件で、死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)=第2次再審請求中=の凶器購入先とされた刃物店で働き、公判で「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と証言した女性(87)が「本当は見覚えがなかった。思っていることと違うことを証言した」と話していることが23日、共同通信の取材で分かった。
また、女性の長男高橋国明さん(64)は、女性が67年7月の静岡地裁での公判に検察側証人として出廷し、帰宅した際に「証言の仕方を教えてくれるんだね」と話していたことも新たに明らかにした。袴田死刑囚弁護団の村崎修弁護士は「公判前に捜査機関が証言を誘導した可能性がある」としている。
昨年12月に提出した弁護団の最終意見書には盛り込まれていないが、村崎弁護士は「凶器とされた小刀では事件を実行できないとする弁護団の主張を裏付けている。捜査機関が証拠を捏造(ねつぞう)したことを示す重要な証言として裁判所に訴えていきたい」としている。
女性は事件当時、同県沼津市にあった刃物店の店主の妻。現在は病気療養中だが意思疎通は十分でき、高橋さんと一緒に取材に応じた。 一審や控訴審では「捜査員から見せられた顔写真の中に見覚えのある顔があった。事件の2〜3カ月前に見たような気がする」などと証言していた。
しかし高橋さんによると、女性は店を訪れた捜査員に数十枚の顔写真を見せられたが、見覚えのある顔はなかった。別の日に捜査員が「犯人がこの店で刃物を買ったと話している」と言い、犯人が書いたものとして手書きの地図を見せた。女性は地理関係が正しかったので「だったら店に来たのだと思う」と答えたという。
女性は92年ごろ、凶器とされた小刀が原形をとどめていたことを知って判決に疑問を持つようになった。高橋さんは「母は自分の証言で有罪になったのではないかと苦しんでいる。この声が裁判所に届いてほしい」と話している。
http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2014/02/23/kiji/K20140223007650091.html
袴田死刑囚の意見聴取できず=再審請求審が結審−静岡地裁
時事通信 2013/12/16-19:45
静岡県で1966年に一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求審で、静岡地裁の村山浩昭裁判長らが袴田巌死刑囚(77)の意見聴取を試みたが、実現しなかったことが16日、分かった。同日行われた姉秀子さん(80)の意見陳述後、記者会見した弁護団が明らかにした。 同日の手続きで再審請求審は結審。弁護団によると、早ければ今年度中にも、再審を開始するかどうかの決定が出されるとみられる。 弁護団などによると、村山裁判長らは2日、袴田死刑囚のいる東京拘置所を訪問。拘置所職員を通じて、再審請求の関係で意見聴取に来たことを伝えたが、「必要ない」と断られたという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013121600809
袴田事件:死刑囚の姉が意見陳述 静岡地裁
毎日新聞 2013年12月16日 20時48分
1966年に静岡市(旧静岡県清水市)で起きた強盗殺人事件「袴田事件」の第2次再審請求審は16日、静岡地裁(村山浩昭裁判長)で申立人の最終意見陳述が行われ、袴田巌死刑囚(77)の姉秀子さん(80)が「巌は必死で生きる闘いをしている」と、早期の再審開始を求めた。
秀子さんは陳述で「自白したとの報道に母は『小さくなって生きるしかない』と言って間もなく病死した」と事件当初を振り返り、「無実を果たし、生きて迎えるためだけを考えてきた」と、家族にとっても苦しみの47年間だったと訴えた。
また、地裁は同日、村山裁判長らが今月2日に東京拘置所を訪れ、袴田死刑囚から意見聴取を試みたと明らかにした。袴田死刑囚は「どうしたって死刑になるんだから」と、面会を拒否したという。
袴田死刑囚は1980年の死刑確定後から拘禁症状が出始め、現在は認知症などの疑いもある。秀子さんは陳述後の記者会見で「心は閉ざしていても、巌が伝えたいことは何も変わっていない」と述べ、死刑囚本人も従来通り再審を望んでいると語った。この日で請求審は終結し、地裁は来春にも再審の可否について判断を下すとみられる。【荒木涼子】
http://sp.mainichi.jp/select/news/20131217k0000m040054000c.html
袴田事件再審請求 手続き終了
NHK 12月16日 21時21分
昭和41年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件の再審請求を巡り、16日、弁護団が最後の意見陳述を行ってすべての手続きが終わりました。 裁判所は、早ければ来年春にも裁判のやり直しを認めるかどうか判断するものとみられます。
昭和41年、現在の静岡市清水区で、みそ製造会社の専務の一家4人が殺害された事件では、会社の従業員だった袴田巌死刑囚(77)の死刑が確定しましたが、弁護団は無実を訴えて裁判のやり直しを求めています。 今月2日、弁護団と検察が、それぞれ最終意見書を提出し、16日、弁護団と姉の秀子さんが静岡地方裁判所で最後の意見陳述を行いました。 手続きは非公開で行われ、弁護団によりますと、新たに行ったDNA鑑定の結果から無実は明らかだと、改めて主張したほか、秀子さんが「弟の健康状態は悪く早く再審を認めてほしい」と訴えたということです。 一方、裁判所は、今月2日に、裁判官が、拘置所に出向いて袴田死刑囚本人から意見聴取をしようとしたところ、本人が応じなかったと説明したということです。 再審請求を巡る手続きは、16日ですべて終わり、裁判所は、早ければ来年春ごろにも再審を認めるかどうか、判断するものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131216/k10013878171000.html
袴田事件 2次再審請求審が終結
静岡新聞 2013/12/17 07:39
「袴田事件」の第2次再審請求で、袴田巌死刑囚(77)の姉秀子さん(80)と弁護団の最終意見陳述が16日、静岡地裁(村山浩昭裁判長)であった。秀子さんは「巌にとっても私にとっても取り戻すことのできない47年。1日も早く再審が開始されるよう願う」と訴え、約5年8カ月に及んだ審理は終結した。
弁護団と静岡地検は最終意見書を2日に地裁へ提出済み。弁護団は再審開始、地検は請求棄却を求めている。弁護団によると、地裁は再審開始の可否の決定時期について「今は言えないが、事前に連絡する」としている。
最終意見陳述は非公開で行われた。弁護団は最終意見書に盛り込んだ「新証拠」を説明し、袴田死刑囚の無実をあらためて主張した。会見で西嶋勝彦弁護団長は「再審の開始を決定することで、静岡で冤罪(えんざい)を起こさないことを宣言してほしい」と強調した。 審理終結を受け、静岡地検の西谷隆次席検事も「主張すべきことは、し尽くしている。裁判所の理解を得られると思う」と語った。 一方で地裁は、地検が出した12日付の捜査報告書と16日付の意見書について、最終意見書の提出後であることを踏まえ「信義則に反する」と述べ、証拠として採用しなかった。
http://www.at-s.com/news/detail/872137297.html
袴田事件・地検と弁護団が最終意見書を提出、来春にも再審可否判断
産経ニュース 2013.12.2 09:57

昭和41年に清水市(現静岡市)で一家4人を殺害したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)の第2次再審請求で、弁護団と静岡地検は2日、最終意見書を静岡地裁に提出した。審理は事実上終結、早ければ来春にも再審開始の可否が決定する。
地裁は今後、袴田死刑囚から意思を聴き取り、16日には請求を申し立てた姉秀子さん(80)らの意見陳述を実施する。
第2次請求審では、これまで未提出だった証拠500点以上が開示されたほか、有罪の決め手とされた衣類に付着した血痕のDNA鑑定も実施された。
弁護側はDNA型が袴田死刑囚と一致しないとして無罪を主張。地検側は、「古い血痕で、鑑定は信頼性が低い」と指摘した。
また、地検側が新たに開示した捜査報告書の中に「袴田と一緒に消火活動をした」とする同僚の供述があり、「袴田死刑囚のアリバイが明白になった」とする弁護側に対し、地検側は犯行時のアリバイを証明するものではないと判断して「有罪認定に影響はない」との立場を示していた。
この日の会見で小川秀世弁護士は「再審が開始されると確信している。一日でも早く袴田さんを外に出してあげたい」と述べた。
事件は昭和41年6月30日、清水市のみそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から一家4人の刺殺体が発見された。県警は同年8月、強盗殺人容疑などで従業員だった袴田死刑囚を逮捕した。袴田死刑囚は公判で無罪を主張したが55年に死刑が確定。56年からの第1次再審請求は平成20年3月に最高裁が特別抗告を棄却した。同年4月に姉、秀子さんが第2次再審請求を申し立てた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131202/trl13120209590000-n1.htm
袴田死刑囚の弁護団 DNA鑑定で無罪主張 再審求める意見書提出
スポニチ 2013年12月2日 11:05
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして強盗殺人罪などで死刑が確定した元プロボクサー袴田巌死刑囚(77)の第2次再審請求審で、弁護団は2日、「DNA鑑定により、確定判決に合理的な疑いが生じた」として無罪を主張、再審開始を求める意見書を静岡地裁に提出した。
静岡地検も同日、請求棄却を求める意見書を提出。両者とも「最終意見書」としている。死刑判決確定から33年が経過し、第2次請求の審理は事実上終結した。早ければ来春にも地裁が再審開始の可否を決定する。
地裁は今後、袴田死刑囚から意思を聴き取り、16日には請求を申し立てた姉秀子さん(80)らの意見陳述を実施する。 弁護団の小川秀世弁護士は提出後の記者会見で「われわれは再審開始が決定されることを確信している」と述べた。
弁護団は、袴田死刑囚のものとされた犯行着衣に付着した血液のDNA型が死刑囚とは異なっていたと鑑定で証明されたと主張。事件直後に袴田死刑囚の姿を目撃していた同僚らの証言も捜査機関の誘導により「事件前後数時間にわたり誰も目撃していない」という内容に変遷させられたとした。 地検は、DNA鑑定の結果について「古い血痕で、鑑定の信頼性が低い」としている。
第2次請求審では、これまで提出されていなかった証拠400点以上が開示されたほか、有罪の決め手とされた衣類のDNA鑑定も実施された。
事件は66年6月30日未明にみそ製造会社の専務宅が全焼し、焼け跡から4人の刺殺体が見つかった。静岡県警が同年8月に袴田死刑囚を逮捕し、80年に死刑が確定した。
最高裁が2008年3月に第1次再審請求の特別抗告を棄却。既に袴田死刑囚の精神疾患が悪化していたため、秀子さんが同年4月に第2次請求を申し立てた。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/12/02/kiji/K20131202007122680.html
袴田事件:「物証は別人の衣類」…弁護側最終意見書
毎日新聞 2013年12月02日11時11分(最終更新 12月02日 16時44分)
1966年に静岡市(旧静岡県清水市)で起きた強盗殺人事件「袴田事件」の第2次再審請求審で、袴田巌死刑囚(77)の弁護団と静岡地検の双方が2日、静岡地裁(村山浩昭裁判長)に最終意見書を提出した。最大の物証で犯行時の着衣とされた「5点の衣類」について、弁護側はDNA型再鑑定などから「本人の着衣ではなく、返り血という血痕も被害者のものではない」と主張。「試料が古く弁護側鑑定に証拠能力はない」とする検察側は請求棄却を求めたとみられる。【荒木涼子】
◇第2次再審請求審
元プロボクサーの袴田死刑囚は拘禁症状が出ていたため、2次請求は姉秀子さん(80)が2008年4月に申し立てた。5年余の審理を経て来春にも地裁が再審の可否を決定する可能性が出てきた。
確定判決は、袴田死刑囚がみそ製造会社の専務一家4人を殺害し、会社工場のみそタンクにズボンなど5点の衣類を隠したと認定した。
これに対し弁護側は、(1)ズボンは小さすぎて本人がはけない(2)返り血とされた血痕はDNA型が被害者と不一致(3)開示された「自白」録音テープの供述も具体性がない−−と主張。タンク内では生地が縮まないとする実験結果やDNA型再鑑定などを「判決と矛盾する新証拠」に挙げた。
検察側は2次請求審で、ズボンがみそに漬かって縮んだとの従来主張を維持。DNA型は「一致の可能性も排除しない別の鑑定もある」などと反論した。供述の信用性は、確定判決が自白を主柱にしておらず、再審を開始すべき証拠にならないと指摘していた。
衣類のDNA型鑑定は第1次請求の即時抗告審でも行われたが、鑑定不能に終わった。その後の技術の進歩でわずかな試料からDNAを取り出せるようになり、2次請求審で地裁が再鑑定を認めた。
DNA型鑑定によって、足利事件(1990年)や東京電力女性社員殺害事件(97年)など再審無罪になるケースが相次いでいるが、地裁が半世紀近く前の証拠の保存状態も踏まえ、食い違う鑑定結果をどう判断するか注目される。
事件は80年に死刑判決が確定。翌年からの1次請求審で、弁護側は5点の着衣が1審公判中にみそタンクから発見された経緯などから、証拠捏造(ねつぞう)の疑いがあるなどと主張したが、最高裁で棄却が確定した。2次請求審は今月16日に秀子さんの意見陳述を行うほか、地裁が今後、東京拘置所に収監中の袴田死刑囚本人からも意見を聴取する予定。
袴田事件第2次再審請求の主な争点(略)
http://mainichi.jp/select/news/20131202k0000e040154000c.html
弁護団と検察、最終意見書=袴田事件再審請求審−静岡地裁
時事通信 2013/12/02-11:36
静岡県で1966年に一家4人が殺害、放火された「袴田事件」の第2次再審請求審で、袴田巌死刑囚(77)の弁護団と静岡地検は2日、静岡地裁(村山浩昭裁判長)に最終意見書を提出した。
意見書で弁護団は、袴田死刑囚が着ていたとされる5点の衣類に付着した血痕のDNA型鑑定を基に、「衣類の付着血液は袴田死刑囚のものではない」と主張。また、同じ社員寮にいた同僚が「火事をサイレンで知り表に出る時、後ろから来ていた」と袴田死刑囚の消火活動を証言した記載のある捜査報告書も挙げ、同死刑囚の犯行ではないと訴えている。
検察側は、DNA型鑑定の信用性を否定し、消火活動に関する供述もアリバイを裏付けるものではないとしている。
意見書提出後の記者会見で、弁護団の小川秀世弁護士は「直ちに再審開始されなければならないと改めて確信した。来年3月までに決定が出ると思う」と期待を示した。再審請求した同死刑囚の姉秀子さん(80)も「再審開始を大いに期待している」と述べた。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013120200183&rel=j&g=soc
袴田事件:親族との面会拒否…袴田死刑囚、認知症の疑い
毎日新聞 2013年12月02日 11時18分(最終更新 12月02日 12時27分)
東京拘置所の独房に収監されている袴田巌死刑囚(77)は認知症などの疑いがあり、約3年前からは、再審請求申立人の姉秀子さん(80)ら親族との面会や文通も拒み続けている。
袴田死刑囚は1審の公判中、当時生きていた浜松市の母親に「私は白です」と手紙を送り、その中で「心配しないでほしい」と気遣いも見せていた。しかし、1980年の死刑確定後は「自分は神」などの文面が交じり、面会では「電気を出すやつがいる」と話すなど拘禁症状が出ていた。静岡地裁で第1次再審請求が棄却された94年以降、房内を歩き回ったり、食事を水で洗って食べたりするなど奇妙な行動が目立つようになった。
2010年8月を最後に「姉なんていない」と、秀子さんの面会も断るようになった。弁護団によると、秀子さんが12年、東京家裁に成年後見人申請(棄却が確定)をした際も、袴田死刑囚は独房から出るのを拒否した。それでも、秀子さんは月に1回は浜松市から拘置所に通い続ける。11月19日も、係官から「本人が会いたくないと言ってます」と告げられたが、「もしかしたら、巌がひょっこり顔を出すかもしれないでね。せめて私が来たことが伝われば」と気丈に振る舞った。
http://mainichi.jp/select/news/20131202k0000e040156000c.html
袴田事件、弁護団と検察側が最終意見書を提出
TBS 12月02日11:38
47年前、静岡市清水区で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」で、2回目の再審=裁判のやり直しを求める弁護団と、その必要はないとする検察側が、それぞれ最終意見書を提出しました。
この事件では、味噌製造会社の従業員だった袴田巌死刑囚の死刑が確定していて、弁護団と静岡地検がそれぞれ、静岡地裁に2日、最終意見書を提出しました。
この中で弁護団は、判決で犯行着衣とされた衣類に付いた血痕のDNA型が、改めて実施した鑑定で袴田巌死刑囚のものではないと証明されたとして、証拠はねつ造されたと主張しています。
一方、検察側の意見書は、このDNA鑑定などについて、再審を開始する新たな証拠ではないとする内容とみられます。
静岡地裁は、早ければ来年3月にも判断を下す見通しです。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2070317.html
弁護団「DNA鑑定で無罪」 袴田事件、再審請求審が終結
中日新聞 2013年12月2日 13時03分
静岡県清水市(現静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、弁護団と静岡地検は2日午前、静岡地裁に最終意見書を提出した。最大の争点は、確定判決で犯行時の着衣と認定された「5点の衣類」が袴田巌(はかまだいわお)死刑囚(77)のものかどうか。弁護団側はDNA鑑定の結果から「違う」と主張。地裁は早ければ来春にも再審の可否を判断する見通しだ。
5点の衣類は、袴田死刑囚が働いていたみそ工場のみそタンク内で、麻袋に入った状態で発見された白色半袖シャツやズボンなど。事件発生から約1年2カ月がたち、公判中だった1967年8月に見つかった。68年9月の一審判決で犯行時の着衣と判断され、有罪の決定的な証拠になった。
最終意見書で弁護団側はDNA鑑定の結果を示し、5点の衣類のうち白色半袖シャツの右肩の血痕と、袴田死刑囚のDNA型は「一致しない」と主張。衣類の血痕と被害者のDNA型も「一致しない」と訴えた。
さらに、みそタンクから見つかったズボンもサイズが小さく、袴田死刑囚がはくことはできないとして「5点の衣類は犯行着衣でなく、袴田さんのものではない」と結論づけた。
一方、地検側はこれまでに地裁に提出した意見書などで弁護団、地検のDNA鑑定の結果に「資料が古く信用性が低い」との見解を示し「再審開始を判断する『新規かつ明白な証拠』とは言えない」と指摘。最終意見書でも再審開始には当たらないと主張している。
第2次請求は、精神疾患が疑われた袴田死刑囚に代わり、姉の秀子さん(80)が2008年4月に申し立てた。最終意見書の提出後、静岡市内で会見した弁護団の小川秀世事務局長は「袴田さんは無罪。地裁はただちに再審開始を決定し、地検は即時抗告しないでほしい」と話した。16日に秀子さんが地裁で意見陳述する。
地検は午後、市内で記者説明会を開く。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013120290130318.html?ref=rank
袴田事件 再審請求で最終意見書を提出
NHK 12月2日 13時7分

昭和41年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件の再審請求を巡り、弁護団は、当時、袴田死刑囚のものとされた血液をDNA鑑定した結果、本人のものと一致しなかったという内容などを盛り込んだ最終意見書を裁判所に提出しました。
一方、検察は鑑定結果は信用できないとしていて、早ければ来年春にも裁判所が再審を認めるかどうか判断するものとみられます。
昭和41年、現在の静岡市清水区で、みそ製造会社の専務の一家4人が殺害された事件では、会社の従業員だった袴田巌死刑囚(77)の死刑が確定しましたが、弁護団は無実を訴え裁判のやり直しを求めています。
これについて弁護団と検察の双方は2日、静岡地方裁判所に最終意見書を提出しました。 この中で弁護団は、事件の際に袴田死刑囚がけがをして衣類に付いたとされた血液をDNA鑑定した結果、本人のものと一致しなかったとしています。
また当時、はいていたとされるズボンについても、専門家に鑑定を依頼した結果、小さくて、はけないことが分かったとしているほか、当時の同僚が捜査段階で「出火直後に袴田死刑囚は社員寮に居た」という確定判決とは異なる説明をしていたことなども盛り込まれています。
一方、検察は血液について、古いうえに保存状態が悪いためDNA鑑定の結果は信用できないとしています。 そして確定判決を覆すような新たな証拠はないと主張しています。
双方から最終意見書が出されたことから、早ければ来年春にも裁判所が再審を認めるかどうか、判断するものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131202/k10013502611000.html
最終意見書を提出 袴田事件の2次再審請求
静岡新聞 2013/12/ 2 14:00
旧清水市(静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、無実を訴えている袴田巌死刑囚(77)の弁護団は2日午前、「確定判決に合理的な疑いが生じた。ちゅうちょなく再審開始を宣言するのが司法の責任」と総括した最終意見書を静岡地裁(村山浩昭裁判長)に提出した。静岡地検も同日、弁護側の証拠に新規性や明白性、信頼性はなく、再審理由に当たらない―とまとめた最終意見書を出した。=関連記事3面へ 2008年4月に袴田死刑囚の姉秀子さん(80)=浜松市=の申し立てで始まった第2次再審請求は、16日の弁護側による口頭意見陳述で終結し、地裁が両者の主張を検討して再審開始の可否を決める最終段階に入る。弁護団などには、来春にも決定が下されるのでは―との見方がある。 第2次再審請求審は、確定判決が袴田死刑囚の犯行着衣と認めた「5点の衣類」が主な争点。弁護団は最終意見書で、5点の衣類に付着した血痕が死刑囚のDNA型と一致しなかったとして、11〜12年に行われたDNA型鑑定の結果を「確定判決の証拠構造を根底から覆す。100%の確度で『無罪』を推認する内容」と主張した。
5点の衣類は、事件発生から1年2カ月後にみそタンクで見つかった。弁護団は、同種の衣類をみそに漬けて生地や人血の変色具合を調べた実験結果から「ごく短時間で5点の衣類と同様の外観を再現でき、逆に長期間漬け込んだ場合は、全く異なる外観になることが判明した」とした。
5点のうち、ズボンはふともものサイズが小さすぎて「袴田死刑囚には、はけない」とした鑑定書、11年に新たに開示された取り調べ時の「自白」録音テープを「無実の人が語る虚偽の自白の特徴が顕著」とした心理学鑑定も新証拠に挙げた。
一方で検察側はDNA型鑑定について、(1)試料が劣化し、血液以外の生体試料が混在した可能性が高い(2)弁護側鑑定人のDNA抽出方法は独自手法で、科学的に承認されていない(3)結果に再現性がない―などとして、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠とは言えない」と指摘した。みそ漬け実験も「正確に再現していないため、証明力はほとんどない」としている。 袴田事件
1966年6月30日未明、旧清水市(静岡市清水区)のみそ製造会社専務=当時(42)=宅から出火し、焼け跡から一家4人の遺体が見つかった。県警は同8月、強盗殺人や放火などの疑いで住み込み従業員の袴田巌死刑囚を逮捕した。袴田死刑囚は捜査段階で殺害を認めたが、静岡地裁での初公判で一転して無罪を主張。当初はパジャマが「犯行着衣」とされたが、事件発生1年2カ月後に発見されたズボンなど「5点の衣類」に変更され、同地裁は68年、状況証拠などから犯人と認めて死刑を言い渡した。80年に最高裁が上告を棄却し死刑が確定。弁護側は81年に第1次、2008年に第2次再審請求を申し立てた。
http://www.at-s.com/news/detail/861928192.html
〔袴田事件最終意見書〕支援者「再審決定一日も早く」
静岡新聞 2013/12/ 2 14:00
静岡地裁で5年8カ月にわたって行われた「袴田事件」の第2次再審請求審は2日午前、検察側、弁護側双方が最終意見書を提出し、大きな節目を迎えた。みそ製造会社の専務一家4人が殺害された47年前の事件で、死刑が確定している袴田巌死刑囚(77)に司法はどんな結論を出すのか。地裁には同死刑囚の姉秀子さん(80)が訪れ、支援者も集まって提出の様子を見守った。 最初に提出したのは検察側。午前9時半ごろ、風呂敷包みの最終意見書を携えた検察官ら2人が地裁敷地内に乗り付けた車から姿を現すと、報道陣のカメラが一斉に向けられた。30分後には弁護側。地裁へと向かう一団の中には、秀子さんの姿もあった。第2次再審請求審が節目を迎えたことに、秀子さんは「ここまで続けられたのは弁護団や支援者のおかげ」と感謝した。
地裁は今後、東京拘置所に収容中の袴田死刑囚本人からも請求の意思確認を行うとしている。秀子さんは「弟とは2010年以降、一度も会えていない。もし、裁判官が面会できたのなら、弟が今、どんな生活をしているか少しでも教えてほしい」と、同死刑囚の体調を気遣った。
弁護側の意見書提出には支援者約10人も駆け付けた。今回の請求審で証人としても出廷した「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹事務局長(59)は「できる限りの主張を展開できた。袴田さんの健康を考え、地裁には一日も早く再審の決定を出してほしい」と話した。
再審制度 有罪判決の確定後、事実認定の誤りが発見されたことなどを理由に、裁判のやり直しを求める手続き。何度でも請求可能。新証拠の明白性と新規性が焦点になる。再審開始には確定判決を完全に覆す新証拠が必要とされてきたが、最高裁は1975年の「白鳥決定」で「(新証拠が)全ての証拠と総合的に評価し、確定判決の事実認定に疑いを生じさせれば足りる」と要件を緩和した。
http://www.at-s.com/news/detail/861928195.html
弁護団「DNA鑑定で無罪」 袴田事件、再審請求審が終結
中日新聞 2013年12月2日 13時03分
静岡県清水市(現静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、弁護団と静岡地検は2日午前、静岡地裁に最終意見書を提出した。最大の争点は、確定判決で犯行時の着衣と認定された「5点の衣類」が袴田巌(はかまだいわお)死刑囚(77)のものかどうか。弁護団側はDNA鑑定の結果から「違う」と主張。地裁は早ければ来春にも再審の可否を判断する見通しだ。
5点の衣類は、袴田死刑囚が働いていたみそ工場のみそタンク内で、麻袋に入った状態で発見された白色半袖シャツやズボンなど。事件発生から約1年2カ月がたち、公判中だった1967年8月に見つかった。68年9月の一審判決で犯行時の着衣と判断され、有罪の決定的な証拠になった。
最終意見書で弁護団側はDNA鑑定の結果を示し、5点の衣類のうち白色半袖シャツの右肩の血痕と、袴田死刑囚のDNA型は「一致しない」と主張。衣類の血痕と被害者のDNA型も「一致しない」と訴えた。
さらに、みそタンクから見つかったズボンもサイズが小さく、袴田死刑囚がはくことはできないとして「5点の衣類は犯行着衣でなく、袴田さんのものではない」と結論づけた。
一方、地検側はこれまでに地裁に提出した意見書などで弁護団、地検のDNA鑑定の結果に「資料が古く信用性が低い」との見解を示し「再審開始を判断する『新規かつ明白な証拠』とは言えない」と指摘。最終意見書でも再審開始には当たらないと主張している。
第2次請求は、精神疾患が疑われた袴田死刑囚に代わり、姉の秀子さん(80)が2008年4月に申し立てた。最終意見書の提出後、静岡市内で会見した弁護団の小川秀世事務局長は「袴田さんは無罪。地裁はただちに再審開始を決定し、地検は即時抗告しないでほしい」と話した。16日に秀子さんが地裁で意見陳述する。
地検は午後、市内で記者説明会を開く。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013120290130318.html?ref=rank
袴田事件 弁護団「誘導で証言変遷」 再審請求審理が終結
東京新聞 2013年12月2日 夕刊
一九六六年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家四人を殺害したとして強盗殺人罪などで死刑が確定した元プロボクサー袴田巌(はかまだいわお)死刑囚(77)の第二次再審請求審で、弁護団は二日、「DNA鑑定により、確定判決に合理的な疑いが生じた」として無罪を主張、再審開始を求める意見書を静岡地裁に提出した。
静岡地検も同日、請求棄却を求める意見書を提出。両者とも「最終意見書」としている。死刑判決確定から三十三年が経過し、第二次請求の審理は事実上終結した。早ければ来春にも地裁が再審開始の可否を決定する。
地裁は今後、袴田死刑囚から意思を聴き取り、十六日には請求を申し立てた姉秀子さん(80)らの意見陳述を実施する。
弁護団の小川秀世弁護士は提出後の記者会見で「われわれは再審開始が決定されることを確信している」と述べた。
弁護団は、袴田死刑囚のものとされた犯行着衣に付着した血液のDNA型が死刑囚とは異なっていたと鑑定で証明されたと主張。事件直後に袴田死刑囚の姿を目撃していた同僚らの証言も捜査機関の誘導により「事件前後数時間にわたり誰も目撃していない」という内容に変遷させられたとした。
地検は、DNA鑑定の結果について、「古い血痕で、鑑定の信頼性が低い」としている。
<袴田死刑囚の再審請求> 1966年6月30日、静岡県清水市のみそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から一家4人の刺殺体が発見された。県警は同年8月、強盗殺人容疑などで従業員袴田巌死刑囚を逮捕した。袴田死刑囚は公判で無罪を主張したが、80年に死刑が確定。81年からの第1次再審請求は2008年3月に最高裁が特別抗告を棄却した。同年4月に姉秀子さんが第2次再審請求を申し立てた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120202000206.html
最終意見書を提出 袴田事件再審請求
中日新聞 2013年12月3日
清水市(現静岡市清水区)で一九六六年、みそ製造会社の専務一家四人が殺害された「袴田事件」の第二次再審請求で、静岡地検と弁護団は、静岡地裁に最終意見書を二日に提出、最大の争点に、犯行時の着衣と確定判決で認定された「五点の衣類」が袴田巌死刑囚(77)のものかどうかを据えた。弁護側は「衣類からは被害者、死刑囚のDNA型は検出されなかった」と主張。一方の地検は「鑑定試料が古く、DNAの正確な判定はできない」と指摘した。地裁は早ければ来春にも再審の可否を判断するとみられる。
第二次請求は姉の秀子さん(80)=浜松市=が二〇〇八年四月に申し立てた。十六日に秀子さんが地裁で意見陳述して終結する。
五点の衣類は事件発生から約一年二カ月後の公判中の一九六七年八月、袴田死刑囚が働いていたみそ工場のみそタンク内で麻袋に入った状態で見つかった白半袖シャツやズボンなど。確定判決は白半袖シャツの右肩の傷に付いたB型の血痕が死刑囚の血と認定し、有罪の決め手としたが、昨年実施した弁護側のDNA鑑定は「死刑囚のDNA型と一致しない」と結論付けた。
地検側の鑑定も「死刑囚と完全一致するDNA型は認められない」と判断したが、地検の西谷隆次席検事は二日の会見で「鑑定試料は経年劣化の影響があり、DNA型を識別できないため信用性がない」と指摘。みそタンクから見つかったズボンの寸法札に書かれた記号がサイズではなく、色を表記したものと分かり、地検は誤りを認めたが、最終意見書では「(血の付いたシャツなど)ほかの証拠から袴田死刑囚の犯人性は揺るがない。再審開始に当たる新証拠はない」と主張している。
弁護団の小川秀世事務局長は同日の会見で「確定判決に合理的な疑いがあると総合的に主張できた。再審開始になると確信している」と話した。
〈袴田死刑囚の再審請求〉
1966年6月30日、清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から一家4人の刺殺体が発見された。県警は、強盗殺人容疑などで従業員袴田巌死刑囚を逮捕。袴田死刑囚は捜査段階で自供したが、公判では無罪を主張。検察側は当初、犯行時の着衣をパジャマとしたが、公判中に見つかった「5点の衣類」に変更。確定判決は(1)5点が同じ麻袋に入った状態でみそタンク内から見つかり、全てに被害者と同じ複数の血がついていた(2)白半袖シャツに付いた血が袴田死刑囚と同じB型(3)ズボンの端布が袴田死刑囚の実家から見つかった−を理由に、袴田死刑囚の犯行と認定した。80年に死刑確定。弁護側は81年に第1次、2008年に第2次再審請求を申し立てた。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20131203/CK2013120302000086.html
〔袴田事件〕再審可否 来春にも判断か
静岡新聞 2013/12/ 3 07:40
「袴田事件」の第2次再審請求審は、16日に静岡地裁(村山浩昭裁判長)で行われる弁護団の口頭意見陳述で終結する。袴田巌死刑囚(77)に代わって申立人になっている姉の秀子さん(80)も陳述予定。弁護団や支援者の間には、地裁が来春にも再審開始の可否を決定するのでは―との見方が広がっている。
弁護団によると、地裁は、袴田死刑囚が収監されている東京拘置所へ裁判官が出向き、再審請求の意思などを直接聞き取る意向を示している。弁護団、静岡地検の双方から2日に提出された最終意見書を検討し、再審開始の可否を判断する。
袴田死刑囚には認知症の疑いがあり、秀子さんによると、2010年以降、面会できない状態が続いている。
http://www.at-s.com/news/detail/861928383.html
袴田事件 再審で真相を明らかに
信濃毎日 12月03日(火)
第2次再審請求中の袴田事件で、弁護団と検察の双方が最終意見書を静岡地裁に提出した。来春にも再審開始の可否が決まる。 多くの証拠に疑義が生じている。審理をやり直し、真相をはっきりさせるしかない。
事件が起きたのは1966年。静岡県清水市(現静岡市)のみそ製造会社専務宅の焼け跡から、一家4人の遺体が見つかった。
警察は住み込みの従業員だった袴田巌死刑囚を逮捕。死刑囚は無罪を主張したが、80年に最高裁で死刑が確定した。 判決の根拠となったのは、犯行時に被告が着たとされる「5点の衣類」だった。このうち、シャツに付いていた血痕が死刑囚のものと判定された。
しかし、今回の審理で実施されたDNA鑑定では、弁護側と検察側それぞれの鑑定人が「袴田死刑囚のDNA型とは一致しない」との結果を出している。
弁護団は意見書で「血痕は袴田死刑囚のものではない」と主張。検察は「古い血痕で鑑定の信頼性は低い」とし、証拠を総合的に判断するよう求めている。 衣類は事件から1年余が過ぎてから、みそタンクで発見された。事件直後の捜索では見つからず、袴田死刑囚が自白を翻し、無罪を訴えた時期と重なった。 タンクから出てきたズボンと同じ生地の端切れが、死刑囚の実家にあった。が、警察が入手した生地のサンプル2枚のうち、1枚の行方が不明になっている。
同僚2人が「出火直後に袴田死刑囚が従業員寮にいた」と証言していたことも新たに分かった。事件前後に死刑囚を目撃した人はいない、としていた検察の立証と食い違っている。検察が長く、都合の悪い証拠の開示を拒んできたことの弊害だろう。 物的証拠、自白、証言の信頼性が揺らいでいるのに、再審が始まらない点は、名張毒ぶどう酒事件と共通する。61年に、農薬入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、12人が中毒症状にかかった事件だ。奥西勝死刑囚は一貫して無罪を訴え、11月、名古屋高裁に8度目の再審請求をした。
袴田死刑囚は77歳。拘禁による精神障害を発症し、認知症も進んでいるという。奥西死刑囚は87歳で、5月と6月には危篤状態に陥り、体調が心配されている。
足利事件、布川事件、東電女性社員殺害事件など、再審で無罪となった例もある。冤罪(えんざい)の可能性がある限り、司法は再審開始の判断をためらってはならない。
http://www.shinmai.co.jp/news/20131203/KT131202ETI090008000.php
袴田事件の主な経過(1966〜2013)
静岡新聞 2013/12/ 2 13:00
▽1966年6月30日
旧清水市(静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅が全焼。一家4人の遺体が見つかる。
▽同8月18日
静岡県警が住み込み従業員の袴田巌死刑囚を強盗殺人、放火などの容疑で逮捕 ▽同9月 殺害を認める供述。静岡地検が強盗殺人罪などで起訴
▽同11月
初公判で起訴内容を全面否認し、無罪を主張
▽1967年8月31日
工場みそタンクから血染めの「5点の衣類」が見つかる
▽1968年9月11日
静岡地裁が死刑判決。ただ、「自白」の供述調書45通のうち44通は採用せず、自白獲得への偏重捜査を批判 ▽1980年11月19日 最高裁が上告棄却。死刑判決が確定。
▽1981年4月
静岡地裁に第1次再審請求 ▽1994年8月 静岡地裁が再審請求棄却
▽2008年3月
最高裁が特別抗告棄却
▽同4月
袴田死刑囚の姉秀子さんが第2次再審請求
▽2010年9月
静岡地検が未開示証拠を初めて開示
▽2011年8月
静岡地裁が5点の衣類に付着した血痕と、被害者のDNA型が一致するか調べる鑑定の実施を決定
▽同12月
・静岡地裁の勧告を受け、静岡地検が否認調書や取り調べ時の録音テープなど証拠176点を開示
・5点の衣類に付着した血痕のDNA型鑑定で、弁護側鑑定人は「被害者に一致しない」、検察側鑑定人は「一致する可能性を排除できない」
▽2012年2月
静岡地裁が5点の衣類のうち「白色半袖シャツ」右肩の血痕と、袴田死刑囚のDNA型が一致するか調べる鑑定の実施を決定 ▽同4月 白色半袖シャツに付着した血痕のDNA型鑑定で、弁護側鑑定人は「袴田死刑囚と一致せず」、検察側鑑定人は「完全に一致するDNAは認められなかった」
▽2013年12月2日
弁護団、静岡地検双方が最終意見書を提出
http://www.at-s.com/news/detail/861929135.html
袴田事件再審請求 事実解明に向けた訴訟指揮を
愛媛新聞 2013年12月04日(水)
1966年に静岡県清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定した元プロボクサー袴田巌死刑囚の第2次再審請求審で、弁護団が無罪を主張、再審開始を求める意見書を静岡地裁に提出した。
犯行着衣に付いた血痕のDNA鑑定で「死刑の確定判決に合理的な疑いが生じた」としている。一方、静岡地検は「古い血痕で鑑定の信頼性が低い」と指摘、請求棄却を求める意見書を提出した。
事件から既に47年、袴田死刑囚は77歳になった。精神疾患が悪化しているともされ、事実上最後の再審請求となる可能性がある。なお謎の残る事実解明のため、司法の的確な訴訟指揮を求めたい。
ここ数年、足利事件、布川事件、東電女性社員殺害事件と、再審無罪の流れが定着している。過去の事件と同様、今回もDNA鑑定をはじめ、新たな証拠が次々に出てきた。これに対し、静岡地裁が「疑わしきは被告の利益に」との原則を適用する根拠とするのかどうか、注目したい。
事件は、みそ製造会社専務宅が全焼、一家4人の他殺体が見つかり、静岡県警が住み込み従業員の袴田死刑囚を逮捕した。いったん自供、公判では無罪を主張したが80年に死刑判決が確定。再審請求の特別抗告が2008年、最高裁で棄却されたため、姉が第2次再審を請求していた。 疑問なのは、第2次請求審になり初めて600点もの証拠が提出されたことだ。なぜもっと早く開示されなかったのか。自白偏重のあまり、有罪立証に無関係な証拠を示さなかった可能性もある。その検証も必要であろう。
捜査は権力を背景として組織的に、強制的に行われる。一方弁護側は、検察側の証拠を基に反証せざるをえない。こうした事情もあり、昨年暮れに最高裁司法研修所がまとめた研究報告では、科学的証拠について、検察側に積極的な開示を求めている。 今回、弁護団は、犯行時のものとされた着衣の血液DNAが死刑囚とは別人と証明されたと主張。事件から1年2カ月後に見つかった衣料についても、みそタンクに隠すのは不可能と指摘し、アリバイを示唆する同僚の調書など新たな証拠も提出した。
40年以上も前の鑑定だけに難しい判断となろう。ただ、もっと早く証拠を開示していれば明快な結果が出た可能性はある。悔やまれる結果である。むろん冤罪(えんざい)の根絶には物証だけでなく、供述の信頼性など総合的な判断が必要なのは言うまでもない。 弁護側と検察側双方が「最終意見書」と述べた通り、証拠は出そろった。否認を続けてきた死刑囚に、司法はどう向き合うのか。早ければ来春にも下される静岡地裁の再審可否判断を待ちたい。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201312043450.html
袴田死刑囚から意見聴取へ=東京拘置所で−静岡地裁
時事通信 2013/11/28-21:17
静岡県で1966年に一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求審で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)が袴田巌死刑囚(77)から直接意見を聴くことが28日、分かった。弁護団が明らかにした。収容中の東京拘置所に裁判官らが出向くとみられるが、時期や方法は未定という。 袴田死刑囚は認知症の疑いがあるとされ、2010年を最後に、姉の秀子さん(80)や弁護団が面会できない状態が続いている。直接の意見聴取は、弁護団が同地裁に求めていた。 第2次請求審では、弁護側と検察側双方が12月2日までに最終意見書を提出し、同16日には秀子さんが意見陳述する予定。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013112801002
袴田死刑囚に意思確認へ 静岡地裁第2次再審請求
静岡新聞 2013/11/29 10:19
静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)が袴田巌死刑囚(77)に請求の意思などを直接聴取する意向を弁護団に伝えていたことが28日、支援団体幹部への取材で分かった。幹部によると、聴取時期や方法に関しては「地裁は『言えない』としていて、分からない」という。 刑事訴訟規則では、再審請求の意思を本人に確認しなければならないとされている。地裁の意向は規則に基づいた措置とみられる。 袴田死刑囚には認知症の疑いがあり、第2次再審請求は保佐人である姉の秀子さん(80)が本人に代わって申し立てた。2010年以降は秀子さんや弁護団が収容先の東京拘置所へ出向いても面会できていない。 第2次再審請求審は、検察、弁護側双方が12月2日までに最終意見書を提出する。地裁は意見書を受け、袴田死刑囚の意思を確認して再審開始の可否を判断する。
http://www.at-s.com/news/detail/861927210.html
袴田事件:第2次再審請求 地裁、死刑囚から意見聴取へ
毎日新聞 2013年11月30日 静岡版
1966年に清水市(現静岡市)で起きた強盗殺人事件「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)が、来月2日の最終意見書提出に合わせ、袴田巌死刑囚(77)に意見聴取する意向を示したことが29日、弁護団への取材で分かった。収監中の東京拘置所に裁判官らが出向く見通し。
認知症などの疑いがある袴田死刑囚は面会を拒否し続け、2010年8月以来、請求申立人の姉秀子さん(80)や弁護団、支援者も面会できず、裁判官が聴取できない可能性もある。
意見聴取は刑事訴訟規則に定められた手続きの一つで、弁護団が地裁に求めていた。第1次請求では書面での確認だった。来月2日は弁護団、静岡地検の双方が最終意見書を提出し、同16日に秀子さんが意見陳述する予定。【荒木涼子】
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20131130ddl2k2040313000c.html
袴田死刑囚、「出火直後、寮に」 元同僚証言
共同通信 2013/11/18 02:00
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で勤務先のみそ製造会社の専務一家4人を殺害、放火したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定し、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮だった同僚2人が事件当時、県警の事情聴取に「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と話していたことが17日、弁護団への取材で分かった。
確定判決と食い違う一方、袴田死刑囚の主張と一致する。
http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111701001858.html
袴田事件 同僚「一緒に消火活動」
中日新聞 静岡版 2013年11月18日
◆当時の供述、死刑囚と一致
静岡市清水区で一九六六年、勤務先のみそ製造会社の専務一家四人を殺害、放火したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定し第二次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮に住んでいた同僚の男性二人が「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と事件当時に供述していたことが弁護団などへの取材で分かった。
弁護団は十二月二日までに静岡地裁に提出する最終意見書の中にこの供述内容を盛り込むことを検討している。
弁護団などによると、証言したのは事件現場のみそ工場近くの社員寮で、袴田死刑囚の部屋の近くに住んでいた同僚二人。二人の供述は、袴田死刑囚の「事件当時は部屋で寝ていた。火事を知り(この同僚)二人の後から出て行った」という主張と一致する。ただ二人の供述はその後、県警の事情聴取を受ける中で「(袴田死刑囚が消火作業中に)どこにいたのか知らない」などと変遷したという。
弁護団側の申し立てを受け、静岡地検が今年七月、任意で地裁と弁護団に開示したみそ工場従業員ら関係者二十人の供述調書と捜査報告書計百三十点の中に同僚二人の調書が含まれていた。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20131118/CK2013111802000079.html
袴田事件、確定判決と異なる証言 元同僚「出火後、寮で見た」
中国新聞 2013/11/18
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で勤務先のみそ製造会社の専務一家4人を殺害、放火したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定し、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮だった同僚2人が事件当時、県警の事情聴取に「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と話していたことが17日、弁護団への取材で分かった。
「事件前日の午後10時半ごろから鎮火が近いころまで袴田死刑囚の姿を見た者はいない」とする確定判決と食い違う一方、袴田死刑囚の「事件当時は部屋で寝ていた。火事を知り(この同僚)2人の後から出て行った」という主張と一致する。
弁護団は「出火直後の午前2時ごろ、部屋にいたことになる。袴田さんの犯行とするには無理がある」として、無罪の証拠の一つとして12月2日に提出する最終意見書に盛り込む。来春にも出される静岡地裁の再審開始の可否判断に影響を与える可能性がある。
弁護団によると、証言したのは事件現場近くのみそ工場2階にあった社員寮で、袴田死刑囚の向かいの部屋に住んでいた同僚2人。地裁の証拠開示勧告を受け、静岡地検が今年7月に地裁と弁護団に任意提出した関係者の供述調書や捜査報告書計130点の中に2人の調書が含まれていた。
2人の証言は、その後、県警の事情聴取を受けるうちに「袴田(死刑囚)の部屋に声を掛けたが、返事はなかった。(消火作業中は)どこにいたのか知らない」という内容に変遷していった。弁護団は「捜査員による誘導があったのではないか」としている。2人の消息について、弁護団は不明としている。
確定判決は、袴田死刑囚が66年6月30日午前1時ごろ、専務一家4人を刺殺後、国鉄(当時)東海道線の線路をはさんで南に数十メートル離れたみそ工場から油を持ち出して同50分ごろに放火し、みそ工場に戻ると、犯行時の着衣を着替えたとしている。西嶋勝彦弁護団長は「隠されていた証拠が出てきたことで、袴田さんを犯人とするストーリーが崩れた」と話している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201311180072.html
袴田死刑囚:事情聴取の同僚「後ろからついてきた」
毎日新聞 2013年11月18日 08時48分
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で勤務先のみそ製造会社の専務一家4人を殺害、放火したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定し、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮だった同僚2人が事件当時、県警の事情聴取に「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と話していたことが17日、弁護団への取材で分かった。
確定判決と食い違う一方、袴田死刑囚の主張と一致する。
http://mainichi.jp/select/news/20131118k0000e040134000c.html
死刑確定判決の「矛盾示す証言」 袴田事件再審弁護団
2013年11月18日09時31分 朝日新聞
静岡県で1966年に一家4人が殺害され、放火された事件で死刑が確定した袴田巌(いわお)死刑囚(77)の第2次再審請求に絡み、同僚が事件当時、「(現場近くの)寮から消火活動に向かったところ、袴田(死刑囚)が後ろからついてきた」と証言していたことがわかった。確定判決は、事件直後に袴田死刑囚を見た者はいないとしていた。静岡地検が今年7月に開示した証拠130点の中に含まれていたという。
確定判決では、袴田死刑囚は66年6月30日午前1時過ぎ、静岡県清水市(現・静岡市清水区)のみそ製造会社の専務宅に侵入し、4人を殺害、放火した。出火は午前1時50分ごろで、午前2時半ごろに鎮火した。判決は犯行前日の午後10時半ごろから鎮火近くまで、袴田死刑囚を見た者は認められないと認定していた。
弁護団によると袴田死刑囚は当初、「出火当時は寮で寝ていた」と供述しており、「同僚の証言は供述を裏付ける」とみている。来月2日には、検察側と弁護団双方が再審開始の是非を争う最終意見陳述書を提出する。弁護団はこの証言が確定判決の矛盾を示すものとして、最終意見に盛り込むか検討中とみられる。
弁護団は、犯行時の着衣とされる「5点の衣類」について「捜査機関の捏造(ねつぞう)」としており、DNA鑑定の結果などを最終意見陳述書で示す予定。同僚の証言とともに、再審開始のための「無罪を言い渡すべきことが明らかな新証拠」と認められるかどうかが焦点になる。
(http://digital.asahi.com/articles/TKY201311170288.html?_requesturl=articles/TKY201311170288.html&ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201311170288)
「出火直後、寮にいた」 袴田死刑囚の元同僚証言
日本経済新聞 2013/11/18 9:54
1966年に静岡県で勤務先のみそ製造会社の専務一家4人を殺害、放火したとして死刑判決が確定し、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮だった同僚2人が事件当時、県警の事情聴取に「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と話していたことが18日までの弁護団への取材で分かった。
「事件前日の午後10時半ごろから鎮火が近いころまで袴田死刑囚の姿を見た者はいない」とする確定判決と食い違う一方、袴田死刑囚の「事件当時は部屋で寝ていた。火事を知り(この同僚)2人の後から出て行った」という主張と一致する。
弁護団は「出火直後の午前2時ごろ、部屋にいたことになる。袴田さんの犯行とするには無理がある」として、無罪の証拠の一つとして12月2日に提出する最終意見書に盛り込む。来春にも出される静岡地裁の再審開始の可否判断に影響を与える可能性がある。
弁護団によると、地裁の証拠開示勧告を受け、静岡地検が今年7月に地裁と弁護団に任意提出した関係者の供述調書や捜査報告書計130点の中に2人の調書が含まれていた。
2人の証言は、その後、県警の事情聴取を受けるうちに「袴田(死刑囚)の部屋に声を掛けたが、返事はなかった。(消火作業中は)どこにいたのか知らない」という内容に変遷。弁護団は「捜査員による誘導があったのではないか」としている。2人の消息について、弁護団は不明としている。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1701Q_Y3A111C1CC0000/
「一緒に消火した」 袴田事件、元同僚2人証言
産経ニュース 2013.11.18 09:54
昭和41年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で勤務先のみそ製造会社の専務一家4人を殺害、放火したとして強盗殺人罪などで死刑判決が確定し、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮だった同僚2人が事件当時、県警の事情聴取に「サイレンを聞いて部屋を出ると、袴田(死刑囚)が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と話していたことが17日、弁護団への取材で分かった。
「事件前日の午後10時半ごろから鎮火が近いころまで袴田死刑囚の姿を見た者はいない」とする確定判決と食い違う一方、袴田死刑囚の「事件当時は部屋で寝ていた。火事を知り(この同僚)2人の後から出て行った」との主張と一致する。
弁護団は無罪の証拠の一つとして12月2日に提出する最終意見書に盛り込む。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131118/crm13111809540003-n1.htm
袴田事件弁護団「確定判決の矛盾示す証拠」
NHK 11月18日 13時3分
昭和41年に静岡県で一家4人が殺害され放火されたいわゆる袴田事件の再審、裁判のやり直しを求める手続きで、袴田死刑囚が出火直後の時間帯に社員寮にいたという同僚の調書が開示され、弁護団は「確定判決の矛盾を示す証拠だ」として、最終意見書に盛り込むことにしています。
袴田巌死刑囚(77)は昭和41年、現在の静岡市清水区で、みそ製造会社の専務の一家4人を殺害し、家に放火したとして死刑が確定しましたが、無実を訴え、2度目の再審、裁判のやり直しを求めています。 ことし7月、裁判所からの勧告に基づき、検察が当時の調書や捜査報告書など、およそ130点の証拠を開示し、弁護団によりますと、この中に当時、袴田死刑囚と同じ寮に住んでいた同僚2人が「出火直後にサイレンを聞いて部屋を出ると袴田死刑囚が後ろからついてきて、一緒に消火活動をした」と証言する調書が含まれていたということです。 確定判決では、同僚の証言は「袴田死刑囚の姿は見ていない」と変わり、「鎮火しかけた頃になるまで袴田死刑囚の姿を見たものはいない」と認定されています。 弁護団は「今回の調書は確定判決の矛盾を示す証拠だ」として、12月2日までに提出する最終意見書に盛り込むことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131118/k10013138971000.html
「袴田死刑囚と消火活動」…当初の供述と合致?
読売新聞 2013年11月18日13時37分
静岡県清水市(現・静岡市清水区)で1966年、みそ会社専務一家4人が殺害されて自宅が放火された「袴田事件」で、第2次再審請求審中の袴田巌死刑囚(77)について、同じ社員寮の同僚2人が「火事を知って寮を出ると、袴田(死刑囚)がついてきて、一緒に消火活動をした」と証言する供述調書があることが、弁護団への取材でわかった。
確定判決は「事件直後に袴田死刑囚を見た者は認められない」と結論づけている。弁護団は「確定判決を覆す証言で、再審への新証拠になりうる」として、12月2日までに静岡地裁へ提出する意見陳述書に盛り込む方針。
同僚の男性2人の調書は、静岡地検が今年7月、静岡地裁と弁護団に任意で開示した、袴田死刑囚の否認調書に登場する関係者の供述調書など130点の中に含まれていた。
弁護団によると、袴田死刑囚は逮捕直後、静岡県警の調べに「事件当時は寮で寝ていて、火事を知って消火活動に向かった」と供述していたが、その後、自白に転じた。
確定判決によると、袴田死刑囚は66年6月30日午前1時頃、専務宅に侵入して4人を殺害し、同50分頃に放火した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131118-OYT1T00678.htm
袴田事件で来春にも再審の可否判断か
産経新聞 2013.9.13 20:14
昭和41年に清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)の第2次再審請求で、弁護団は13日、弁護側と検察側の双方が12月2日に最終意見書を提出することを明らかにした。審理が終結すれば、来春にも静岡地裁が再審の可否を判断する見通し。
静岡地裁で同日開かれた地裁、地検、弁護団の3者協議で最終意見書の提出日のほか、12月16日に弁護団や地検が意見陳述を行うことが決まった。
3者協議では、地裁が地検に対して、犯行着衣とされる「5点の衣類」が発見されたみそタンクに関する捜査報告書など、未開示証拠の開示を勧告。検察側は「勧告の理由を検討した上で適切に対応する」としている。
西嶋勝彦弁護団長は「最終意見書の要点を裁判所に理解してもらい、再審開始決定に結びつけたい」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130913/szk13091320310007-n1.htm
袴田事件再審請求:12月に最終意見書 静岡地裁へ提出
毎日新聞 2013年09月13日 21時29分(最終更新 09月13日 23時30分)

弁護団の記者会見で、「再審が開始されることを願う」と話す袴田秀子さん(左)=静岡市葵区の県弁護士会館で2013年9月13日、荒木涼子撮影
1966年に静岡県清水市(現静岡市)で起きた強盗殺人事件「袴田事件」の第2次再審請求の3者協議で13日、弁護団、静岡地検双方が12月2日に最終意見書を静岡地裁に提出することが決まった。
同16日には、袴田巌死刑囚(77)の姉で再審請求申立人の秀子さん(80)や弁護団が意見陳述する。地裁が決定を出す前に、死刑囚本人の意見を聴く必要があるが、認知症などの疑いがあって面会も拒否しており、地裁が意見陳述の方法を検討している。【荒木涼子】
http://mainichi.jp/select/news/20130914k0000m040071000c.html
袴田事件 裁判所が検察に証拠開示を勧告(静岡県)
静岡第一テレビ 9/13 22:29

再審請求中のいわゆる袴田事件で、裁判所は検察に、犯行着衣とされる「5点の衣類」についての証拠を開示するよう勧告した。この事件は、1966年、現在の静岡市清水区で袴田巌死刑囚がみそ会社の専務一家4人を殺害、放火したとされているもの。13日、静岡地裁で行われた三者協議で、裁判所は、弁護団からの申し立ての一部を認め、検察に対し、みそタンクから見つかった犯行着衣とされる「5点の衣類」について、事件直後からのタンクの状況などが記された捜査報告書など未開示の証拠を開示するよう勧告した。弁護団はこの証拠で、袴田死刑囚が衣類をタンクに隠すことは不可能だったと証明したい考え。静岡地検は「勧告の理由を検討したうえで対応する」と話している。
http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news8805763.html
袴田事件 2013年度中の再審開始の可否判断も
静岡朝日放送 2013年09月13日
1966年旧清水市で一家4人が殺害された、いわゆる袴田事件の第2次再審請求で2013年度中にも裁判所が再審を開始するかどうかを判断する可能性が出てきた。弁護団・検察・裁判所による最後の3者協議が13日、開かれ、弁護団と検察がこれまでに開示された証拠などについて取りまとめた最終意見書を12月2日までに裁判所へ提出することが決まった。最終意見書の提出後には弁護団や袴田巌死刑囚の姉ひで子さんが意見を述べる法廷が開かれ、早ければ13年度中にも裁判所が再審開始の可否を判断する可能性が出てきた。
http://www.satv.co.jp/0100news/
袴田事件 年度内に再審可否判断か
SBS(静岡放送) 2013/09/13
旧清水市でみそ製造会社の一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」の第2次再審請求-で弁護団は、12月に最終意見書を提出することを明らかにしました。これにより裁判所-は今年度中に再審の可否を判断する可能性が見えてきました。 13日に開かれた裁判所、弁護団検察との三者協議の後、弁護団は会見を開き、最終意見-書を12月2日に提出することを明らかにしました。静岡地検も同じ日までに最終意見書-を提出する方針で、12月16日には審理が終結することになります。三者協議の中で裁-判所は再審開始の可否を判断する時期について示しませんでしたが、今年度中に判断が下-される可能性も見えてきました。
http://www.youtube.com/watch?v=eVyJ4VZq0co
袴田事件 再審可否、来春にも 12月16日に全審理終了
東京新聞 2013年9月14日 朝刊
一九六六年に静岡県清水市(現静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家四人が殺害された袴田事件の第二次再審請求で、静岡地裁、静岡地検、弁護団の三者協議が十三日、地裁であり、地検と弁護団双方が十二月二日までに最終意見書を提出することを決めた。
同十六日には、提出した最終意見書に基づき、弁護人や再審請求人で袴田巌死刑囚(77)の保佐人である姉秀子さん(80)が地裁で口頭で意見陳述し、地検も書面で意見を補充して全ての審理を終える。
弁護団や地検によると、地裁は今回、再審の可否を決める時期について明言を避けたが、早ければ来年三月末までに決定が出る可能性がある。
三者協議では、地裁が地検に対し、犯行時の着衣とされる「五点の衣類」が見つかったタンクの状況を記した捜査報告書や、みそ製造会社関係者の供述調書など一切の証拠を開示するよう勧告した。
弁護団が今月五日に申立書を地裁に提出し、開示命令を出すように求めていた。
地検の西谷隆次席検事は協議後の取材に「勧告理由について検討した上で適切に対応する」とした。
<袴田事件> 1966年6月、静岡県清水市(現静岡市)のみそ製造会社専務の住宅から出火、焼け跡から一家4人の遺体が発見された。県警は同年8月、強盗殺人容疑などで従業員袴田巌死刑囚を逮捕。袴田死刑囚は公判で無罪を主張したが、80年に死刑が確定。81年からの第1次再審請求は2008年に最高裁が特別抗告を棄却したが、姉秀子さんが同年に申し立てた第2次再審請求では、袴田死刑囚の否認調書が開示されたほか、犯行時の着衣とされた衣類に付着した血痕のDNA鑑定も実施された。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013091402000110.html
袴田事件:再審の即時開始求め、支援者ら全国署名活動へ
毎日新聞 2013年09月10日 静岡版
1966年に清水市(現静岡市清水区)で起きた「袴田事件」で、第2次再審請求中の袴田巌死刑囚(77)の姉秀子さん(80)や「浜松 袴田巌さんを救う会」の寺沢暢紘さん(68)ら5人が9日、県庁で記者会見し、再審の即時開始を求める全国行動を始めることを明らかにした。
各支援団体が今後、「全国集会実行委員会」として統一の署名活動を開始。来年1月、静岡地裁と静岡地検に、袴田死刑囚の健康状態を考慮し、即時再審開始▽刑の執行停止▽再審開始決定の場合、地検は異議申し立てを行わないことなどを要請するという。
再審請求に絡み、弁護団は今月に入り、7月末に開示された供述調書など130通のほか、事件発生前後の死刑囚の本人供述などの記録について、新たに開示を申し立てている。【井上知大】
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20130910ddl2k2040183000c.html
「供述裏付ける書面」 袴田事件再審請求で弁護団
静岡新聞 9/10 07:36
静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害され、自宅が放火された「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地検が7月に開示した供述調書・捜査報告書130通の中に、事件発生時に「従業員寮で寝ていた」とする袴田巌死刑囚(77)の供述を裏付ける可能性がある書面が含まれていたことが9日、弁護団などへの取材で分かった。
弁護団や支援者によると、7月に開示された証拠を弁護団が分析したところ、袴田死刑囚の同僚が寮から専務宅の消火活動に向かう際、袴田死刑囚が自分の後を付いてきた―という趣旨の供述をしている事件当日付の書面があったという。
弁護団の一人は、この書面を「検察が意図的に隠していたのではないか」としている。
再審開始求め1月全国集会
「袴田事件」で、静岡地裁に第2次再審請求している袴田巌死刑囚(77)の支援者が9日、同市葵区の県庁で会見し、来年1月13日に再審開始を求める全国集会を同市内で開催する、と発表した。
発表によると、来年春にも静岡地裁が再審開始の可否について判断する可能性が出てきたことを受け、弁護団と八つの支援団体で実行委を組織した。
集会では、弁護団が最終意見書を解説するほか、講演などを予定している。翌14日には、静岡地裁と静岡地検に対して、署名を提出する。
袴田死刑囚の姉秀子さん(80)=浜松市中区=は会見で「実行委を立ち上げていただき感謝している。私が今ここにいられるのも、支援者の支えがあるからこそ」と話した。
http://www.at-s.com/news/detail/775161511.html
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