2015年09月22日

「どうやれば刑罰制度を改革し、死刑制度を廃止していくことができるか」

第39回日本カトリック「正義と平和」全国集会東京大会
第10分科会 死刑廃止・刑罰改革
「どうやれば刑罰制度を改革し、死刑制度を廃止していくことができるか」

9月22日(火・休)10:00〜12:00
担当団体:日本カトリック正義と平和協議会・死刑廃止部会
講師:海渡雄一さん
(日弁連刑事拘禁制度改革実現本部本部長代行・監獄人権センター代表)

「2014年3月27日静岡地裁は袴田巌氏の再審開始を決定し、45年以上拘禁されていた袴田氏は死刑囚監房から釈放された。私は2014年7月、自由権規約委員会の日本政府に対する審査に立ち会った。今回の審査では、袴田事件を題材に代用監獄と死刑の問題が大きく取り上げられた。ある委員は日本の警察の代用監獄問題について、30年も問題が提起されているのに政府の対応はなぜ変わらないのかと迫った。また別の委員は死刑について質問し、長期の独居拘禁によって精神の健康を害した袴田氏にふれた。執行日時は家族にも知らされず、最後の別れも認められないことは非人道的だ。委員会のまとめの発言で、日本政府は明らかに国際コミュニティに抵抗しているようにみえると述べた。この会期では、秘密保護法とヘイトスピーチという新しい問題も取り上げられた。日本の状況は、放置すれば、人種差別的暴力への歯止めが利かなくなる一歩手前まで来ていることに国際社会は危機感を深めている。戦後の70年間において、かつてないほどの日本を包む人権と民主主義そして平和の危機が深まる中で、どうやれば刑罰制度を改革し、死刑制度を廃止していくことができるか、みなさんと話し合いたい。」

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ネットワークミーティング 死刑廃止
9月22日16:30〜18:00
担当団体 日本カトリック正義と平和協議会・死刑廃止部会

死刑廃止へのさまざまな活動に協力している人たちと共にそれぞれの団体・個人が情報を共有し、より活動が円滑に進むために皆さんと一緒に考えたいと思います。

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上記の分科会は、袴田巌さんを救う会副代表でもある門間幸枝さんが担当します。




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2013年10月26日

NO JUSTICE WITHOUT LIFE 死刑についての集会(聖エジディオ・欧州委員会)のご案内

転送歓迎

NO JUSTICE WITHOUT LIFE
いのちなきところ正義なし
Europe against the Death Penalty – Join the discussion
死刑に反対する欧州 ― 討議に加わりましょう
2013年10月29日15:30 - 19:30
於:イタリア文化会館


挨拶のことば
ジョルジョ・アミトラーノ( イタリア文化会館館長)

第I部 現代社会における人のいのちの価値
・アルベルト・クァトルッチ(司会)
   聖エジディオ共同体、People&Religions事務総長
・ドメニコ・ジョルジ(在日イタリア大使)
・ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
   (駐日欧州連合代表部大使)
・マーリオ・マラッツィーティ
   (イタリア共和国下院議員 人権委員会議長)

<<映画 『BOX ~袴田事件 命とは~』 からの抜粋>>

第II部  皆が共に生きることのできる、より正しい世界を築くために
・二階宗人(司会)ジャーナリスト
・古川龍樹(生命山シュヴァイツアー寺)
・袴田秀子(袴田巌死刑囚の姉)
・小川秀世(袴田事件弁護団 弁護士)

・高橋伴明(映画監督)確認中
・高橋哲哉(哲学者)
・若林 秀樹(アムネスティ・インターナショナル)

<<鯉沼廣行と金子由美子:篠笛演奏>>

第III部 いのちなきところ正義なし、日本でも世界でも
・ピオ・デミリア(司会)「スカイTG24」(it:SKY TG24)極東特派員
・井田香奈子(朝日新聞、論説委員)
・マーリオ・マラッツィーティ
  (イタリア共和国下院:人権委員会議長)
・宮本 弘典(関東学院大学) 
・三枝 成彰(作曲家)
・寺崎 広嗣(創価学会インタナショナル平和運動局長)
・八尋 光秀(福岡事件冤罪再審弁護団)

手島 一心と竹内美保子(早稲田大学博士課程)の発表
 「日本とアメリカにおける死刑制度」
 「日本:わたしたちは本当に死刑制度に賛成なのだろうか」

<<鯉沼廣行と金子由美子:篠笛演奏>>

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17:30 - 19:30 映画上映:『絞死刑』、監督:大島渚、
        1968年公開 (1968年「カンヌ国際映画祭」)
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イタリア文化会館 東京
〒102-0074
東京都千代田区九段南2-1-30  
Tel:03-3264-6011
Fax:03-3262-0853
e-mail: iictokyo@esteri.it

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Europe against the Death Penalty – Join the discussion
死刑に反対する欧州―討議に参加しましょう
… ヨーロッパから東京へ …
… 国会議員、ジャーナリスト、市民のみなさんと出会うため …
…そして互いの意見を尊重しあう開かれた話し合いのために。
10月31(木)10:00am~12:30pm
衆議院第一議員会館1F、国際会議場


第一部:
はじめに アルベルト・クァトルッチ(聖エジディオ共同体、People&Religions事務総長)

基調講演
・マーリオ・マラッツィーティ(イタリア共和国下院議員:人権委員会議長)
・亀井静香(衆議院議員)

第二部
・ピオ・デミリア(司会)スカイTG24」(it:SKY TG24)極東特派員
・福島瑞穂 (参議院議員)
・保坂展人(世田谷区長)
・カーティス・マッカーシー(無罪のまま20年間米国オクラホマの監獄に収監されていた元死刑囚)
・小川原 優之(日弁連死刑廃止検討委員会事務局長)
・ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート(駐日欧州連合代表部大使)
・田城 郁(参議院議員)
その他の方々のご参加も予定されております。

第三部
・映像:「世界における死刑廃止の動きについて」(抜粋)

閉会のことば
 マーリオ・マラッツィーティ
  (イタリア共和国下院議員:人権委員会議長)
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お申し込み
 ・alberto.quattrucci@gmail.com(イタリア語、英語)
 ・ad2@ad-italia-tokyo.com(日本語) 
 お申し込みは上記のメールアドレスへ。
 お名前、メールアドレス、人数、参加するシンポジウム(29日、31日)を記入。
 お知り合い、お友達をお誘いの上お越し下さい。


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2012年11月30日

公開研修会「宗教家から死刑制度を考える」

袴田巌さんを救う会の門間幸枝副代表が、以下の研修会に招かれ、お話ししました。


    公開研修会
「宗教家から死刑制度を考える」


日 時 2012年11月28日(水曜日)午後6時〜午後8時
場 所 弁護士会館10階1003号室
講演者
 雨森慶為(「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク世話人、
       真宗大谷派・東本願寺)  
 門間幸枝(カトリック正義と平和協議会「死刑廃止を
       求める部会」、袴田巌さんを救う会副代表 )
対 象 弁護士・一般
主 催 第二東京弁護士会人権擁護委員会
参加費 無料

「第二東京弁護士会人権擁護委員会死刑廃止検討部会は、現今、国民が死刑に関する情報を広く共有し、豁達な議論を行う必要があることに鑑み、多くの領域の識者が有する考えを披瀝する機会を得て、死刑廃止が国民的な関心となるよう努めるべく、2012年〜2013年度にかけて、研究と出版刊行を企画しております。本講演会の企画はその一環です。」


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2011年02月15日

死刑は三審とも全員一致が必要 議連が新法案

死刑は三審とも全員一致が必要 議連が新法案
共同通信 2011.2.12

 超党派の「死刑廃止を推進する議員連盟」(会長・亀井静香国民新党代表)は12日、死刑判決を減らすための新たな法案の概要をまとめた。これまでの案では死刑判決に関し、第一審だけを対象に「裁判官と裁判員が全員一致した場合」と規定していたが、新たな案では控訴審と上告審でも裁判官の全員一致が必要とした。

 死刑判決へのハードルを上げた形。16日に国会内で総会を開き、概要案を議論する。月内にも法案を作成し、議員立法で今国会への提出を目指すが、死刑廃止に異論も根強く成立の見通しは立っていない。

 議連は2002年から08年にかけ計3回、死刑廃止に向けた法案を作成。いずれも国会提出はできなかった。

 08年案は「死刑存続派」の理解も得られるよう「廃止」を掲げず、死刑判決を減らすために、仮釈放のない重無期刑(終身刑)の創設を柱とした。今回の案も同様で、死刑制度の存廃を調査する「死刑制度調査会」の衆参両院への創設や、調査会設置後の死刑執行の一時停止も盛り込んだ。

 重無期刑は現在の死刑と無期刑の「中間刑」として創設。三審それぞれで、死刑の意見が過半数だった場合に適用するとしている。12年4月1日からの施行を目指す。

 議連は1994年に発足。与野党の議員約70人が参加している。

http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021201000312.html


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2011年02月13日

「死刑囚の精神状態を一斉調査=千葉元法相、退任直前に指示」

死刑囚の精神状態を一斉調査=千葉元法相、退任直前に指示

朝日新聞 2011年2月11日


 千葉景子元法相が退任直前の昨年8月下旬、全国の拘置所に収監中の死刑囚約110人のうち、心神喪失の可能性を否定できない死刑囚の精神状態を調べるよう指示し、法務省が複数の死刑囚の調査を行っていたことが11日、分かった。死刑囚の精神状態に関する一斉調査は異例。

 刑事訴訟法は、死刑囚が心神喪失の状態にあるときは、法相の命令で執行を停止すると定めている。元法相は取材に対し、指示した事実を認めた上で、「刑事訴訟法の規定がある以上、きちんと調べる必要があると考えた」と語った。

 1966年に起きた「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌死刑囚を支援する議員連盟が昨年8月24日、「袴田死刑囚は心神喪失状態にある」として元法相に刑の執行停止を要請。元法相はこの後、「(袴田死刑囚を含めて)心配な状況があれば調べるように」と指示した。

 これを受け、法務省は袴田死刑囚を含む複数の死刑囚を対象に精神鑑定などを実施。袴田死刑囚については「執行停止の必要性は認められない」との結論に達したという。

 元法相は死刑廃止論者だが、参院選落選後の同年7月に死刑執行を指示し、批判の声が出ていた。 

[時事通信社]

http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201102110052.html

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2010年09月01日

「刑場の公開」について 保坂展人さんのブログから

「刑場の公開」は記者クラブ限定の「半公開」に

     「保坂展人のどこどこ日記」死刑制度 / 2010年08月27日


 さすがに「密行主義」と言われるだけの法務省である。今日の午前、東京拘置所の刑場が「一部公開」された。何度問い合わせても回答のないフリーランスや海外メディアには黙って、「縛り」のきく記者クラブだけを対象として、「抜き打ち記者クラブ限定取材」をさせたのだ。スチールとムービーカメラは1台づつの代表取材だったようで、撮影は法務省の許可する範囲で行なわれた。

外の見えない黒テープで窓を覆われたマイクロバスで刑場に案内された21人の記者たちは、まず「教誨室」に通されたという。私たち、衆議院法務委員会は03年、07年と2回にわたって東京拘置所の「刑場」を見ているが、一度も案内されたことのない場所だ。そして、死刑囚が拘置所長から「死刑執行命令」を宣告される控室(前室と呼ぶらしい)から、刑壇(下に落下していく踏み板がある)の部屋にも入り、ボタン3つの写真も撮影されている。少し前まで法務省は、ガラスで隔てられた立合席のみ許可するという姿勢だったようだが、ぎりぎりで取材を認める範囲を広げたということだ。

ただし、壁伝いのロープを通す輪と、天井の滑車は写真にあるが、肝心のロープ(絞縄と呼ぶ)はない。死刑執行には不可欠な道具だが、「通常の管理状態では備えられていない」という理由を述べたというが、その状態では「刑場」とは呼べない「刑場準備室」だろう。何人かの人に写真を見せたが、「ピンとこない。意外ときれいな部屋」「言われないと何の写真かさっぱり判らない」というものだった。ここにロープの輪が天井から降りていれば、誰にでもわかる。

 また、報道陣は立合席から地下室へ降りることも禁じられた。「死刑囚が生命を絶つきわめて厳粛な場で、死刑囚やその家族、刑務官などに与える影響を考慮した」ことが、法務省の立ち入り禁止理由のようだ。私は以前から「刑場の公開」と呼べるかどうかは、この地下室に入ることが出来るかどうかによって決まると述べてきた。上層階がジュウタンがしきつめられた部屋であるのに対し、コンクリート打ちっぱなしの地下室は「死の空間」だ。2回の視察で、地下室に入り、ここから上の踏み板が頑丈で堅牢な部品に支えられて、何百回でも開閉し続けるたびに人が死んでいくのだという実感を持って、背筋が凍った。立合室(上層)から見下ろすように移した写真が読売新聞(夕刊)に掲載されている。その下部には「排水口」があって、間近で見ると生々しい。「刑場の露と消える」という言葉がぴったりの黒い鉄格子が不気味だった。

 死刑執行の場となる刑場は、「法と正義」の名の下で「厳粛性」を保つように設計されている。だが、死刑執行は生命断絶のプロセスで、どのように糊塗しようとも「残虐性」を消すことは出来ない。ロープも地下室も、「死刑囚の死」という生々しい現実を物語る。その「残虐性」を出来るだけ消して、「厳粛性」を強調するというのが法務省の方針だった。記者たちは、刑場取材の間、拘置所職員の説明に対して、記者の側から質問することも禁止されたという。

 口も開くな、勝手に撮影するなと制約だらけの「半公開」ではあったが、ツイッターには「日本の死刑執行は絞首刑だったとは知らなかった」などの書き込みもあり、情報開示へ一歩であることも事実だ。千葉大臣は、任期終了までに「国民的議論」を喚起したいのなら、東京拘置所で死刑執行を待つ確定死刑囚の処遇もぜひ見てほしいし、40年以上、冤罪を訴えて獄につながれている袴田巌さんにも面会してほしい。これも、死刑制度をめぐる情報開示としては重要だ。

 今日の「刑場の一部公開」が、死刑制度をめぐる議論の土台になるかどうかは、これからの私たちの議論の深め方にかかっている。千葉法相は、「裁判員制度で国民が究極の選択を迫られる」との認識から「刑場の公開」を考えたと言うが、「裁判員制度」の欠陥の手直しを提言した死刑廃止議員連盟の提案をなぜ受け入れないのか疑問だ。「裁判員裁判における死刑の全員一致制度」と「死刑と無期・懲役の間に終身刑を創設する」というものだ。この点については、明日以降、書く。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/492b8a47213091ff21f39dc9b3cdbc5c





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2010年08月03日

7月28日の死刑執行に関する声明など

「死刑廃止の信念変わらぬ」で「死刑執行」とは

        「保坂展人のどこどこ日記」 2010年07月30日

 どうも千葉景子法務大臣の様子がおかしい。当選が確実視されていた参議院選挙で落選し、長期にわたる「続投」に批判が高まる中で、これまで拒否してきた「死刑執行命令」ににわかに傾斜したのではないかという観測を、千葉大臣自身は否定している。ただ、15年にわたって歴代法務大臣と法務省刑事局のやりとりを見てきている私からすれば、いくつかの情報を総合して次のような推測をせざるをえない。人事異動を直前にした法務省幹部との間で「死刑廃止のための死刑執行」という「特異な論理」を構築し、肥大化させていったというシナリオだ。最新のニュースを見てみよう。
〔続きは http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/f5d9d3b470adf6ec4b5491150652a748

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法務大臣 千葉 景子 殿

 「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、本日、わが国において死刑が執行され、2名の命が奪われたことに強く抗議します。
 私たち「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、本日、篠沢一男さんと尾形英紀さん(東京拘置所)に死刑が執行されたことに強く抗議します。あなたは2009年9月の就任以来、死刑について国民的議論の場を設けることを念頭に置き、死刑に関する情報公開に取り組む旨、発言してこられました。弁護士でもあるあなたが、長年、死刑廃止に積極的に取り組んで来られたことは、よく承知しています。それだけに、私たちは今回の一年ぶりの死刑執行を、信じられない思いで受け止めています。私たちは重ねて、死刑執行の即時停止を強く要請いたします。
 日本政府は一貫して、「国民のほとんどが死刑の執行を支持している」という「国民感情」を盾に、死刑存置を主張してきました。これに対して、2008年10月、国際人権(自由権規約)委員会は、「日本政府は世論調査の結果にかかわらず、死刑の廃止を前向きに検討し、必要に応じて、国民に対し死刑廃止が望ましいことを知らせるべきである」という所見を提出したことは、ご存じかと思います。法相自身がおっしゃっているように、死刑に関して国民に何も知らされないままでは、まともな議論は行われず、「国民感情」は変わりません。当初からのご発言通り、死刑に関する情報公開と国民的議論を実現し、死刑に対する政策を根本的に見直していただきたいと思います。
 私たちは宗教者として、加害者の更生や被害者の救済について考えてきました。生まれつきの悪人などこの世にはおらず、人は人とのかかわりあいによって、善くも悪くもなり得ます。しかし、現代社会は、弱い者を切り捨て強い者だけが生き残る社会、自分を守るために暴力をふるうことが正義とされる社会です。このような社会のあり方は、現代人−特に若者たちの心に、深刻な影響を及ぼしています。このような社会のあり方を私たち自身が変えないかぎり、いくら厳罰化を推し進めても、犯罪の悲劇はなくならないでしょう。私たちは一人ひとりの命の尊厳を大切にし、人と人との関係を変えていくことで、犯罪抑止への道を歩みたいと思います。死刑の執行停止はその第一歩です。
 私たちは宗教者の立場から、力ではなく悲しみと慈しみによって罪を克服し、どんな人の命も尊重される社会の実現を目指して、死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を訴えつづけます。

2010年7月28日
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク

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日本の死刑執行についてのアシュトン上級代表の声明

EU News 220/2010

欧州連合
2010/7/28
ブリュッセル
A 149/10



<日本語仮訳>
キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、次の声明を発表した。
「尾形英紀、篠沢一男両死刑囚が絞首刑により7月28日に処刑されたこと、また、これにより、ここ1年間行われていなかった死刑執行が再開されたことを極めて遺憾に思う。EUは、いかなる場合およびいかなる状況における死刑の適用に反対しており、一貫して全廃を求めてきた。EUは、死刑が残酷かつ非人道的であり、人間の尊厳を守るにはその廃止が不可欠であると確信している。
この度の死刑執行には深く憂慮しているが、法務大臣が、日本において死刑に関する公的な議論を進める努力を行い、この問題を検討する勉強会の設置を決定したことを歓迎する。
日本とEUは、世界各地における広範な人権問題について緊密に協力し合うパートナーである。EUは日本政府当局に対し、死刑の法律上の全面廃止への第一歩として、死刑の執行停止(モラトリアム)の導入をたびたび求めてきた。これが実現すれば、日本は、死刑廃止に向けた世界的な流れに近づくだろう。世界の3分の2以上の国が死刑制度を正式に廃止しているか、国連総会の求めに応じ、その執行を停止している」
原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/EN/foraff/116068.

http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/2010/100728b.html

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アムネスティ発表国際ニュース
2010年7月28日

アムネスティ日本 info@amnesty.or.jp
http://www.amnesty.or.jp/

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日本:二人の死刑執行を非難する
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 アムネスティ・インターナショナルは、日本人男性二人に対して死刑が執行されたことを非難する。今回の死刑執行は、昨年、日本で新政権が誕生してから初めての死刑執行である。
 殺人罪で死刑判決を受けた尾形英紀さん(33)と篠澤一男さん(59)は、昨年の最後の執行からちょうど一年目にあたる水曜日に、東京拘置所において絞首刑を執行された。
 「日本は、死刑廃止に向かう国際的な傾向に背を向け、この残虐かつ非人道的で品位を傷つける刑罰を行い続けている。」と、アムネスティ・アジア太平洋部のドナ・ゲスト副部長は述べた。
 「一年間死刑が執行されなかったことを記念するはずだったその日に、逆に日本は国家の名の下に殺人を行う国に戻ることを明らかにしたのだ。」
 今回の死刑執行は、千葉景子法相が2009年9月に民主党政権下で就任してからはじめての執行となる。
 これまで死刑執行に反対する姿勢を表明していた千葉法相は、二人の死刑を執行した後、法務省内に死刑存廃に関する勉強会を設置すると表明した。
 しかしながら、日本のNGOの中には、今後数日のうちに東京以外でさらに死刑が執行される可能性もあるという懸念がある。現在、日本には107人の死刑確定囚がいる。
 「死刑制度に関する勉強会というのでは十分ではない。公開かつ公的な場で議論を行うことと、その議論を行うことと並行して、ただちに死刑執行を停止する措置が必要です。」と、ドナ・ゲストは述べた。
 篠澤一男さんは、2000年に宝石店に放火し6人を殺害したことにより有罪となった。尾形英紀さんは、2003年に男性一人と女性一人を殺害したことにより死刑判決を受けた。

背景情報
 日本は2009年に7人の死刑を執行した。しかし、2009年7月28日以降、死刑確定者の死刑執行はなかった。
 日本では死刑執行は絞首により、通常秘密裏におこなわれる。死刑確定者は、執行されることを当日の朝に知らされ、その家族に対しては、執行後に知らされるのみである。
 このことは、死刑確定者が常に執行の恐怖に怯えながら暮らしていることを意味する。何年も、何十年もこうした暮らしを続けるうちに、「うつ」状態となり、精神障がいの症状を示す死刑囚もいる。
 死刑は生きる権利の侵害であり、アムネスティは、あらゆる死刑に対して例外なく反対する。アムネスティは日本政府に対し、死刑廃止への第一歩として、すべての死刑判決をただちに減刑し、正式に死刑の執行停止措置を導入するよう求めるものである。

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「法相は変節した」と批判 死刑廃止議連
共同通信 2010/07/28

 民主党政権での初の死刑執行を受け、「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)などが28日、東京・永田町の衆院第2議員会館で記者会見、議連のメンバーだった千葉景子法相への批判が相次いだ。
 議連事務局長の村越祐民衆院議員(民主)は「かつて仲間だった千葉氏は大変な変節をされた。不意打ちのような執行は理解しかねるし、強い憤りを感じる」と激しく非難。また、千葉氏が指示した死刑存廃を含めて議論する勉強会については、「執行を停止してからにしてほしい。処刑しながら議論するというのは矛盾している」との声が上がった。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本など死刑廃止を求める3団体も会見。「千葉氏は人権派の法律家だと思っていたが、廃止に向けて一歩も進まなかった」と指摘した。
http://www.47news.jp/news/2010/07/post_20100728192102.html

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2人の死刑を執行 千葉法相になって初、自ら立ち会う
朝日新聞 2010年7月28日

 千葉景子法相は28日午前に記者会見を開き、死刑囚2人の死刑を同日に執行したと発表した。死刑の執行は昨年7月に3人に対して行われて以来、1年ぶり。確定した死刑囚はこれで107人となった。政権が交代し、千葉法相が昨年9月に就任してから初めての執行となる。かつての死刑廃止議員連盟のメンバーで、今月の参院選で落選した千葉法相が執行に踏み切ったことは、論議を呼びそうだ。
 千葉法相は会見で、自ら執行に立ち会ったことを明かし、「死刑に関する根本からの議論が必要だと改めて思った」と語った。法相として執行に立ち会ったのは「おそらく初めて」という。そのうえで、法務省内に勉強会を設置し、死刑制度の存廃を含めたあり方を検討する▽国民的な議論の材料を提供するため、メディアによる東京拘置所内にある刑場の取材の機会を設ける――ことを明らかにした。
 執行されたのは、2000年6月、宇都宮市の宝石店で女性従業員6人を焼死させ、1億4千万円相当の貴金属を奪ったとして、強盗殺人などの罪が確定した篠沢一男死刑囚(59)▽03年8月、埼玉県熊谷市で飲食店従業員などの男女4人を殺傷したとして、殺人などの罪が確定した尾形英紀死刑囚(33)――の2人。ともに東京拘置所で執行された。
 篠沢死刑囚は02年に宇都宮地裁で、尾形死刑囚は07年にさいたま地裁でそれぞれ死刑判決を言い渡された。いずれも07年に死刑が確定し、執行までの期間は、篠沢死刑囚が約3年4カ月、尾形死刑囚が約3年だった。
 近年では、鳩山邦夫元法相が約1年の在任期間中に約2カ月に1度、計13人の死刑を執行した。千葉法相の前任の森英介前法相も3回にわたって9人に執行した。
 死刑執行まで1年以上の空白期間ができたケースも過去にはある。就任会見で「サインしない」と発言し、直後に撤回した杉浦正健元法相の在任期間(約11カ月)を含む06年12月までの約1年3カ月、執行されなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0728/TKY201007280199.html


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2010年07月22日

【緊急のお願い】NGO共同声明「死刑執行停止一年。日本政府は、今こそ  死刑廃止に向けた公的な議論を」にご賛同ください

【転送転載大歓迎】

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【緊急のお願い】NGO共同声明「死刑執行停止一年。日本政府は、今こそ
 死刑廃止に向けた公的な議論を」にご賛同ください

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賛同呼びかけ団体:
 死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
「死刑に異議あり!」キャンペーン
 社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
 NPO法人監獄人権センター

◇日本では今、冤罪事件が相次ぎ、死刑制度を含めた刑事司法制度の見直し
が強く求められています。今月28日で死刑の執行停止1年となるのを機に、
私たちは、日本政府に対し、正式に死刑の執行停止を宣言し、死刑に関する
情報を公開し、死刑廃止に向けた公的な議論を進めるよう求める共同声明を
まとめ、政府に提出することにいたしました。

◇この共同声明に、多くの団体・個人に広く名前を連ねて頂き、最後の
死刑執行から1年を迎える7月28日に正式に発表し、政府に提出いたします。

◆共同声明に賛同される団体および個人は、下記の賛同フォームをお使い下
さい(非常に簡単なフォームです。1分以内で賛同手続きができます)。

※団体賛同用フォーム: http://bit.ly/b3va9p
※個人賛同用フォーム: http://bit.ly/94Tp3E

◆賛同締切: 2010年7月27日(火)まで

◆この共同声明にご賛同頂ける方は、ぜひこのメールをみなさんのご友人や
お知り合いの方々にご転送下さい。またご関係のメーリングリストやそれぞ
れのTwitter、ブログ、ホームページ等でご紹介下さい。

◆この声明に関するお問い合わせは、「NGO共同声明」事務局までご連絡下さい。
 事務局の連絡先:shikei.haishi2010@gmail.com

<共同声明は以下の通りです>
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NGO共同声明:執行停止一年。日本政府は、今こそ死刑廃止に向けた公的な議論を
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2010年7月28日

 昨年7月28日に行われたこの国での最後の死刑執行から一年が経過しました。
私たちは、日本政府に対して、一年間にわたって死刑の執行が行われなかった
ことを歓迎すると共に、正式に死刑の執行停止に踏み切り、死刑に関する情報
を公開し、死刑廃止に向けた公的な議論を進めるよう要請いたします。

 昨年9月に就任した千葉景子法務大臣は、死刑執行に慎重な姿勢を示すととも
に、死刑制度に関する議論の場を作り、死刑に関する情報公開を進めていきたい
との意欲を繰り返し示しています。また、主たる政権党である民主党は、昨夏に
発表した政策集INDEX2009において、「死刑存廃の国民的議論を行うとともに、
終身刑を検討、仮釈放制度の客観化・透明化をはかります」と明記しています。

 近年、志布志事件や富山氷見事件、そして足利事件など、冤罪であったことが
明らかになったケースが相次いでいます。これらの事件において、代用監獄や捜
査取調べ中の自白強要など、日本の刑事司法が人権侵害と冤罪の温床になってい
ることが明確に示されています。

 そして、無実を叫びながら死刑を執行された福岡事件や菊池事件、飯塚事件、
さらに冤罪を主張しながら獄中死させられた帝銀事件や三崎事件など、死後再審
の請求がいくつも申し立てられています。しかし、再審を申し立てている事件は
ごく一部です。多くの冤罪の疑いのある死刑確定者が刑を執行され、あるいは現
在も死刑確定者として拘置されている可能性があります。今こそ死刑の執行停止
を宣言し、死刑制度を含む日本の刑事司法制度の抜本的見直しを行うことが必要
なのです。

 2007年と2008年には2年連続して、国連総会において全世界に死刑執行の一時
停止を求める決議が100カ国以上の賛成で採択されています。また、2008年10月
には、国連自由権規約委員会が、「世論の動向にかかわりなく、締約国は死刑の
廃止を考慮すべき」とし、世論を口実に死刑廃止に向けた措置を一切とろうとし
ない日本の態度を批判しています。

 私たちは、あらゆる死刑に例外なく反対します。死刑は、生きる権利の侵害で
あり、究極的な意味において残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰です。犯罪
の背景には、多くの場合、貧困や社会的差別があります。死刑によって犯罪者を
排除しても問題は解決できません。

 昨年、全世界で死刑を執行した国は18カ国でした。死刑を行う国は減少を続け
ており、世界の7割の国ぐにが死刑を廃止しています。世界は、犯罪に対して、
死刑を用いるのではなく、行刑制度の見直しや犯罪被害者支援、そして貧困や
差別問題に取り組む社会政策によって対応しようとしているのです。

私たちは、日本政府に対し、死刑廃止の実現に向けて下記の点を要請いたします。

・死刑廃止に向けた一歩として、死刑の執行停止を公式に宣言すること。
・死刑制度そのもののあり方について、きちんとした情報公開を行うこと。
 例えば、死刑確定者がどのような処遇に置かれているのか、どのように処刑が
 行われるのか、などについて情報を公開すること。
・死刑確定者への接見交通権を広く認めること。
・死刑廃止に向けた議論の場を設置する取組みと並行して、行刑制度の抜本的見直
 しや犯罪被害者支援の充実強化など、関連する諸制度の包括的な検討を行う議論
 の場を設置すること。当事者、弁護士、NGO、宗教者などの関係者をその議論の場に加えること。


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2009年12月30日

「死刑が日本の文化だなんて大嘘」

「森のおひさま教室 死刑についてみんなで考えてみよう
 本当に日本に死刑は必要なの? 弁護士の意見」
http://www.morino-ohisama.jp/blog/2009/12/post-13.html



死刑が日本の文化だなんて大嘘
2009年12月16日

12月5日から12月14日にかけて開催された国連刑廃止条約20周年東アジア死刑廃止大会のうち、12月13日に開催された全体会シンポジウム『「死刑はアジアの文化だ」って本当ですか?』に出席しましたので、ご参考までに印象に残った発言をご紹介します。

死刑の廃止は文化の問題ではなく、政治の問題であり、政治家のリーダーシップの問題であることが強調されていました。

○台湾の林欣怡氏(死刑廃止推進連盟執行長。念のため女性です)
以下は、私の聞き取りメモなので誤りがあるかもしれません。かっこの中は私の補足です。

2000年政権交代(国民党から民進党へ)し陳水扁総統は死刑廃止を約束し、チャン法務部長(法務大臣)は3年で死刑廃止を約束したが、約束を果たせなかった。NGOは政府はあてにならないと考え死刑廃止推進連盟を結成した。活動は二方向であり、一つは国際的な場に出ていき外国から人を招くこと、二つは草の根の運動をした。(2008年民進党から国民党へ政権交代し馬英九総統となったが、死刑廃止は政権の重要課題となっている
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=20003
2005年12月から死刑執行停止?
2006年10月 モラトリアム宣言?
43人の死刑確定者がおり、台湾の世論は圧倒的に死刑支持だが、馬政権の法務部長は、死刑を検討する会議を開いており、NGO も参加している。

★政権交代が死刑執行停止の一つのきっかけとなっていること、世論は死刑存置だけれど政治家がリーダーシップをとってNGOと協議しながら死刑執行停止を進めていることなど、日本にも参考になる点が多々あると思います。

○朴秉植(韓国、東国大学法学部教授)
死刑は文化ではない。文化とは育むべき良いものを指すのであって、人を殺すことは文化ではない。せいぜい文化財であって文化ではない。アジアとヨーロッパに違いはあっても、死刑がアジアのアイデンティテイではない。日本で死刑があるから死刑はアジアの文化と言うなら、韓国は死刑廃止(事実上)であって、日本との無理心中に巻き込まれたくない。日本はよくばりな国。世界最高の治安の良さがありながらまだ足りない。殺人は日本は韓国の半分しかない。また日本はせっかちな国。どんどん殺せ。がまんして待っていても良いだろうに。凶悪犯罪が起こるから死刑と言うが、絶滅などと言うべきでない。絶滅しないと死刑廃止と言わないのか。廃止論者も原理主義にならないで終身刑を考えたら良い。

★朴教授のお話は平易ななかに説得力があり、「文化」という言葉が、「死刑はアジアのそして日本の文化だから死刑があることはやむを得ない」と思考停止させるためのマジックワードになっている気がしました。

○デイビッド・ジョンソン(米国、ハワイ大教授)
・死刑はいずれ無くなる。アジアでも日本は現在例外的に死刑を増やしているが、いずれは無くなる。人権は世界のほとんどの国で正当性を認められているし、政治的な変化が起こると死刑は急速に無くなる。文化の変容が死刑の廃止につながった例はない(死刑を存置していた国の文化が変容して死刑の廃止になった例はない)。死刑の廃止は政治家が最前線でリーダーシップをとることによって起こっている。中国では死刑の執行数が多いが世論の支持は他の国より低く、世論では死刑の説明にならない。シンガポールでは年によって死刑の執行数に非常にばらつきがあり、数年前には74人、去年は1人だけ。文化という言葉では説明がつかない。
・アメリカでも日本でも被害者を刑事司法の中心的役割とする制度がうまれた。死刑制度はこれまで国家がどう権力を行使すべきかという論点で考えられてきたが、死刑を被害者へのサービスというプログラムとしてとらえ、国家が背景へ押しやられている。新しい枠組み、死刑を肯定的にとらえ、被害者を支持する仕組みとしてとらえている。被害者を侮辱する意思はまったくないが、このような見方に対しては死刑廃止の観点から反論する必要がある。

★ジョンソン教授のお話もとても説得力がありました。たしかに文化という言葉では、死刑の存置も廃止も説明がつかないと思います。また死刑を被害者を支持する仕組みととらえる見方について、死刑止という観点から、どう反論するのか今後の課題だと思います。修復的司法でしょうか。


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2009年10月24日

読売新聞社会部『死刑』出版

『死 刑』
  読売新聞社会部
  中央公論新社 2009年10月 1500円+税


 2008年10月〜2009年6月、4部構成で計40回
 連載されたものに、大幅に加筆、追加。


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2009年10月09日

世界死刑廃止デー企画 「シンポジウム」&「新宿デモ」のご紹介



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世界死刑廃止デー企画 「シンポジウム」&「新宿デモ」
2009年10月10日(土)

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10月10日は死刑廃止世界連盟(WCADP)が定めた死刑廃止デーです。今年は、FORUM90主催の死刑廃止のシンポジウム、そしてアムネスティ・インターナショナル日本主催の、死刑に反対する街頭デモンストレーションを行います。

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1. 響かせあおう 死刑廃止の声2009 裁判官の証言 誤判は避けられない!
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今年も死刑制度に疑問を持つ人々が共に集い、死刑に直面している人々に思いをよせるひと時を企画しました。ぜひ、ご参加ください。

■日時: 10月10日(土) 午後12時30分開場・13時開演
■場所: 東京・新宿区 四谷区民ホール
 ※地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前駅」より徒歩5分
■入場料: 1000円(予約不要 / 25歳以下無料)

■Program(予定)
1 報告:「政権交代」と死刑廃止への道
2 死刑囚の表現をめぐって/大道寺幸子基金の発表とシンポジウム
  池田浩士・加賀乙彦・川村湊・北川フラム・坂上香・太田昌国
3 裁判官の証言:誤判は避けられない!
 ・足利事件と飯塚事件の報告:菅家利和さん/佐藤博史弁護士ら
 からの発言
 ・元裁判官へのアンケート結果をめぐって/元裁判官の木谷明・
 井垣康弘・生田暉雄さんらと共に考える

■主催・問合せ
死刑廃止国際条約の批准を求めるFORUM90
TEL.03-3585-2331 FAX.03-3585-2330

…………………………………………………………………………………
2.新宿で、世界の死刑に反対するデモをしよう!
…………………………………………………………………………………

■出発場所: 四谷区民ホール 前
■出発時間: 10月10日(土)午後6時00分
■参加費: 無料(予約不要)

国連が死刑廃止条約を採択してから今年で20年です。日本はいまだにこの条約に加入していません。韓国は10年間にわたって死刑執行がなく、事実上の死刑廃止国の仲間入りをしました。台湾も死刑執行の停止を続けています。世界の流れ、東アジアの流れは、確実に死刑廃止へと向かっています。
しかし一方で、18歳未満の少年・少女に対しても死刑執行をしている国があります。
また、日本をはじめ世界各国で、不公正な裁判や誤った証拠によって死刑執行の危機にさらされている死刑囚がいます。精神障がいの治療を受けることを許されず、自分が処刑されることもわからないまま、死刑を執行された死刑囚がいます。

アムネスティ・インターナショナルは、すべての死刑に反対します。
少年や少女に対する死刑執行は、即時にやめさせましょう。
すべての死刑執行をやめさせましょう。
そして、日本での死刑執行を即時にやめさせましょう。

新宿はさまざまな人種の方が集まる世界の縮図のような街です。
この街で世界の死刑に反対するデモに参加しましょう。
区民ホールでのイベント終了後、四谷区民ホール前から新宿駅方面へ、約60分間、
プラカードやペンライトを手に歩きます。

※デモに関する最新の情報はこちらのページをご覧ください。
http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000002571

■主催・問合せ:
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
死刑廃止ネットワークセンター東京
TEL:03−3518−6777  E-mail:adp-team@amnesty.or.jp


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2009年09月22日

千葉景子法務大臣就任

死刑廃止派・千葉法相「慎重に」…霞が関激震
                  読売新聞 2009年9月17日


 千葉景子法相(61)は記者会見で、死刑の執行命令書にサインするかどうかを問われ、「人の命ということなので、慎重に取り扱っていきたい。法務大臣という職責を踏まえながら慎重に考えていきたい」と、「慎重」という言葉を重ねて使った。

 法相は、自らが「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーであることも明らかに。死刑制度の今後のあり方にも言及し、「これだけ死刑の存置・廃止について議論があり、終身刑の導入についての議論もある。裁判員制度の導入で多くの皆さんが深い関心を抱いていると思うので、ぜひ広い国民的な議論を踏まえて、道を見いだしていきたい」と述べた。

 死刑に関する法相の発言について、法務省のある幹部は「個人的に死刑廃止の考えを持っていても、大臣の立場では(死刑執行命令書へのサインを拒むのは)難しいのでは」との見方を示した。地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズエさん(62)は「オウム事件でも死刑囚が何人もいる。長い裁判の過程や判決を尊重し、しっかり死刑を執行して欲しい」と話した。

 一方、千葉法相は検察の捜査に対する指揮権発動について、「恣意(しい)的なものは排除するが、国民の視点に立って検察の暴走をチェックする」と踏み込んだ発言をした。

 西松建設の違法献金事件を受けて民主党が設置した「政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」は今年6月、「今回のように重大な政治的影響のある事案では、法務大臣は高度の政治的配慮から指揮権を発動する選択肢もありえた」とする報告書を公表していた。

 検事出身の法務省幹部は、「新大臣は一般的なことを言っているだけ。これまでもそういう運用をされないように努力してきた」と冷静に受け止めていた。

 また、容疑者の取り調べの録音・録画(可視化)については、「(取り調べの録画を盛り込んだ)マニフェストの実現をきちんと進める」と述べ、捜査当局が反発している可視化の範囲拡大に意欲を見せた。


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千葉景子法務大臣への死刑執行停止要請

「死刑に異議あり!」キャンペーン 手紙書きアクション


千葉景子 新法務大臣に、死刑の執行停止を要請しましょう!!
2009年9月16日、鳩山内閣が発足しました。新しく法務大臣に就任した千葉景子参議院議員は、その就任記者会見において、死刑制度について、「人の命ということなので、慎重に取り扱っていきたい」とし、「広い国民的な議論を踏まえて、道を見いだしていきたい」と表明しました。

「死刑に異議あり!」キャンペーンでは、千葉法相のこうした姿勢に賛同し、死刑の執行停止と、死刑廃止に向けた議論を開始するよう同法相に要請する手紙書きアクションを呼びかけます。

このアクションへの参加を広く死刑廃止に関心のある個人や団体にも広めていただければと思います。

■手紙の宛先
〒100-8962
千代田区永田町2-1-1
参議院議員会館412
法務大臣 千葉景子 殿

■コピーの宛先
〒100-8977
千代田区霞ヶ関1−1−1 法務省
法務大臣 千葉景子 殿

〒100-8977
千代田区霞ヶ関1−1−1 法務省
刑事局長 西川克行 殿

■□■ 手紙の例文 ■□■

死刑の執行停止を要請いたします

法務大臣 千葉景子 殿

法務大臣就任おめでとうございます。日頃からの人権問題への真摯な取り組みに深い敬意を表します。また、先日の法相就任記者会見にて、死刑制度について、「人の命ということになりますので、慎重に取り扱っていきたい」「広い国民的な議論を踏まえて、これから私たちが行く道を見いだしていきたい」と述べられましたことに、心から賛同の意を表明いたします。

死刑制度は生きる権利を奪う、取り返しのつかない、残虐で非人道的な刑罰です。現在世界の70%以上の国・地域が死刑執行を行っておらず、国連総会は、2007年、2008年と2年連続で、死刑執行の一時停止を求める決議を採択し、国連のすべての加盟国に死刑執行の停止を強く求めております。

また、日本の刑事司法は、代用監獄や捜査取調べ中の自白強要など、国際人権基準に合致しない、人権侵害と冤罪の温床となっております。現在、「足利事件」の再審開始が決まり、昨年10月に死刑執行された「飯塚事件」の久間三千年さんの死後再審の動きも進められております。

これまで頑なに貫かれてきた死刑執行を再考し、死刑執行を停止するよう要請いたします。そして、死刑の廃止を視野に入れた、死刑制度に関する幅広い議論を国会内外で開始することに、力を注いで下さるよう要請いたします。

氏名:
―――――――――――――――

■印刷用はがき・フォーム >>> MSWord | PDF

■「死刑に異議あり!」キャンペーンとは
2008年7月、相次ぐ死刑執行に対し、死刑に反対するという抗議の声をあげるため、このキャンペーンは開始されました。以下の共同事務局を担う二団体を中心に、さまざまな団体、個人、ネットワークが加わっています。キャンペーンでは、「死刑執行の即時停止」を求めつつ、さまざまな立場の違いを超え、社会の中のさまざまな活動を互いにつなげながら、日本社会に対し「なぜ死刑がいけないのか」について考える多様な機会を提供しようとしています。
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/

■共同事務局:
アムネスティ・インターナショナル日本
監獄人権センター

■問い合わせ先:
E-mail: abolition21@amnesty.or.jp
FAX: 03-3518-6778



「死刑に異議あり!」キャンペーン
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/


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2009年08月23日

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク・祈りの集い

      *************************************
      「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
         死刑執行停止を求める
      諸宗教による祈りの集い2009 in 寛永寺

      *************************************

私たち「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、毎年9月に、死刑
を執行された人とその家族、命を奪われた被害者とその遺族、死刑房
にいる死刑囚、冤罪と闘う死刑囚、死刑を執行する刑務官など、死刑
に関わるすべての人のために「諸宗教による祈りの集い」を開いてい
ます。死刑に関わるすべての人に思いをはせ、共に祈りたいと思いま
す。宗教を持つ方も、持たない方も是非、ご参加ください。

[日時]2009年9月5日(土)午後2時〜4時(1時30分開場)

[場所]上野・寛永寺本坊(根本中堂)
   東京都台東区上野桜木1-14-11/TEL.03-3821-4440
   ■JR鶯谷駅南口徒歩5分/JR上野駅公園口徒歩10分
    http://www.mapfan.com/m.cgi? 
    MAP=E139.46.40.3N35.43.7.8&ZM=11
[内容]
 ●各宗派・団体からのメッセージと祈り
   大本、カトリック、真宗大谷派(東本願寺)、天台宗、NCC、
   アムネスティ、「死刑に異議あり!」キャンペーン、
   袴田巌さんを救う会
 ●ゴスペル(鬼無宣寿with ゴスペル・クワイヤ)
  きなしのぶひさ:高校生の時はじめてゴスペルを聴いて涙が止ま
  らず、ゴスペルの世界に入る。祖母、父、母、弟と3世代5人の家
  族で音楽活動をしてきた。現在はクワイヤ指導、歌唱指導、作詞
  作曲を手がける。2005年から「地球を住所とされる皆さまへ」と
  いう音楽によるチャリティイベントを主催。これまでにパキスタ
  ン、ナミビア、ミャンマーへ寄付。2009年10月3日には、「地球
  を住所とされる皆さまへVol.5〜おとなりのコンゴ民主共和国さん
  が困っていますよ〜」を開催予定。
 ●献 灯

[参加無料](会場カンパあり)

[主催]「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
  〒162-0054東京都新宿区河田町7-14
    イエズス会社会司牧センター内
    電話03-3359-7655(担当/柴田) 
    e-mail: hikigaerulove@yahoo.co.jp


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2009年06月01日

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク・第13回死刑廃止セミナーのご案内

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「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
第13回死刑廃止セミナー
宗教者として裁判員制度を考える
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年々増加する死刑。昨年1年だけで15人、今年1月にも4人に死刑が執行されました。死刑判決の数もここ数年増えつづけ、止まる気配は見られません。そんな中、今年の5月から裁判員裁判が始まります。対象は殺人などの重大犯罪。裁判員が死刑判決を出す立場に立たされる可能性も高いようです。裁判はどのように行われ、そこで裁判員に求められるのはどんなことでしょう? 昨年10月から新作講談「死刑と裁判員制度」を上演している講談師の田辺凌鶴さんをお迎えして講談を聞き、みんなで裁判員になったつもりで討論します。その後、弁護士でキリスト者でもある岩井信さんをお迎えして、市民として、宗教者として裁判員制度をどう考え、どう対処すべきか、意見を交わしたいと思います。宗教者もそうでない方も、ぜひご参加ください!

   [日時]6月6日(土)午後2時-4時半
   [場所]日本キリスト教会館6階6号室
      (地下鉄東西線・早稲田駅5分)
      〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-24
      http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
   [会費]500円
   [内容]
    ◆講談「死刑と裁判員制度」田辺凌鶴さん
    ◆グループ討論
    ◆全体報告・質疑・まとめ/岩井信弁護士
   **************************************
   【田辺 凌鶴(たなべ りょうかく)】
    1967年生まれ。
    2000年講談協会前座。2005年二ツ目昇進。
    2007年よりライブハウス新橋レッドペッパーにて「田辺凌鶴の講談
    を聴く会」を開催(毎月第3月曜日)、新作講談を発表。
   【岩井 信(いわい まこと)】
    1964年生まれ。国際基督教大学卒業後、アムネスティインターナ
    ショナル日本支部事務局に勤務。現在、弁護士。日本弁護士連合会
    死刑執行停止実現委員会事務局次長。分担執筆『死刑廃止とキリス
    ト教』(新教コイノニア14/死刑廃止キリスト者連絡会編/新教出
    版社)。『福音と世界』2002年9月号「特集=死刑廃止とキリスト
    教」(新教出版社)
   *************************************
   [主催]「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
      事務局/イエズス会社会司牧センター・柴田
      電話03-3359-7655◆FAX.03-3358-6233
      ◆e-mail:pyopyo@m78.com
      http://www.kiwi-us.com/~selasj/inochi/index.html
      上記ホームページに詳しいチラシがあります。


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2009年03月26日

「死刑寸前で無実となった米国人の告白」毎日新聞記事


記者の目:死刑寸前で無実となった米国人の告白=小倉孝保(ニューヨーク支局)             
              毎日新聞 2009年3月18日 東京朝刊


 ◇「陪審は検察に疑問抱かず」 裁判員制度を機に自問を
 2年前にニューヨークに赴任して以来、継続的に死刑問題を取材しているが、国家が人命を奪うことをどう考えるべきか自問する毎日だ。日本では5月に裁判員制度がスタートし、市民が死刑と向き合うことになるが、死刑を自分たちの問題として考え直すチャンスだと思う。しかし、日本では、その前提となる情報が決定的に不足している。死刑は法務省だけがかかわる問題ではないはずだ。
 私は先日、テキサス州ダラスに住むケリー・クックさん(52)を訪ねた。満面の笑みで迎えてくれるクックさんからは、優しさが自然と伝わってきた。
 クックさんは77年、女性(当時21歳)を殺害した疑いで逮捕、起訴され死刑判決を受けた。97年に捜査のあやふやさがようやく認められて無罪が確定し釈放されるまで20年間、死刑囚として暮らし、同じ施設から死刑囚141人を見送った。今では、DNA鑑定で完全に無実が証明されているが、88年5月には執行日も決定。11日前に連邦最高裁が延期を命じなかったら、自身も刑場の露と消えるところだった。
 さらに、クックさんは87年、兄を殺人事件で失っている。そのショックから施設で2度、自殺を試みた。犯罪遺族としての苦しみも知るクックさんだが、「無実の人の命を奪う可能性が1%でもあるなら、その制度には反対する。兄を殺した犯人でも死刑にしたくなかった」と言う。
 クックさんは陪審制度で裁判を受けた。死刑と評決したのは12人の市民(陪審員)。しかも再審(94年)でも陪審は死刑と評決している。評決はいずれも全会一致だ。市民感覚が生かされるはずの陪審はなぜ、判断を誤ったのか。「陪審制度でも、検察と裁判所が裁判をコントロールする。陪審は検察側の主張に疑問をはさむ材料を持たない」とクックさんは言う。
 さらにクックさんが問題にするのは、市民の死刑への無関心だ。死刑囚がどんな思いで日々を送り、どうやって「国による殺人(死刑)」が行われるのか、市民はほとんど知らないという。「私自身、逮捕前に死刑について考えたことはなかった。悪いことをしたのだから、命を奪ってもしようがないと思っていた」と言う。「悪いことをしたのだから」といった単純な考えで、むしろ厳罰化に進むなら、それは裁判への市民参加が意図するところとは違うはずだ。
 死刑情報の公開という点では、米国は日本よりもはるかに進んでいる。全米50州のうち現在死刑を規定しているのは36州だが、執行日は原則として30日以前に決定され、その情報は公開される。インターネットで執行日の検索も可能だ。本人が許せば、死刑囚に会うこともでき、ミズーリ州の場合、死刑囚との面会には施設職員も立ち会わない。
 また、執行の際も、遺族や家族の立ち会いが原則許可されるし、ジャーナリストが立ち会える場合も少なくない。オクラホマ州では、ジャーナリストの立ち会いを事実上奨励しているほどだ。そして、死刑囚が最後に食べたものまで詳細に発表され、執行の際には必ず、「言い残すことは」と聞き、最後の声を拾うため死刑囚の口元にマイクが設置されている。
 透明性を確保し、疑いの余地のない「正しい」方法で執行しようと努めているのだろう。ひるがえって日本はどうか。死刑確定囚への面会は極めて制限されている。遺族や家族でさえ事前に執行日を知ることができず、無論、執行にも立ち会えない。死刑囚が何を思って暮らし、どうやって亡くなっていったのか、私たちは知らないのだ。実態を知らない刑に服すよう命じることが、果たして正しいやり方だろうか。
 2月に連載した「正義のかたち」で死刑囚や遺族を取材する中、一つの言葉が私の胸を突き刺した。次女を殺されながら、犯人を許し、精神的支援を続けるオレゴン州のアバ・ゲイルさん(72)が死刑制度を維持する日本について述べた言葉だ。「日本人は、殺人を犯しています」。政府や執行官、法務大臣が人の命を奪っているのではない。私たち一人一人が人を殺(あや)めているのだ。
 クックさんは釈放後、結婚。8年前に息子が生まれ、ケリー・ジャスティス(正義)・クックと名付けた。正義を信じたいとの思いからだ。でも、苦悩は続く。先日も、息子は学校で「死刑囚の子」といじめられ、転校を余儀なくされた。「死刑判決を受けると、家族まで死刑囚になるのです」。死刑は、命を奪う重い判断だ。十分な情報を基に執行されなければ、私たちは取り返しのつかない間違いを犯す危険がある。死刑情報の公開は急務なのだ。


◇死刑制度        毎日新聞 2009年2月16日 東京朝刊

 「アムネスティ・インターナショナル日本」によると、死刑を維持する国・地域は59。廃止した国・地域は、10年以上執行を停止している「事実上廃止」を含め138。廃止が潮流になりつつある。主要先進国で維持するのは、日本と米国。欧州連合(EU)は、死刑廃止が加盟の条件。日本と同様、国民が裁判に参加し、量刑まで決めるフランスやドイツの国民が死刑を言い渡すことはない。



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「犯罪被害者遺族、未解決事件の捜査優先を…米国」毎日新聞記事

死刑廃止:犯罪被害者遺族、未解決事件の捜査優先を…米国

                   毎日新聞 2009年3月23日 

死刑廃止法案について話し合う犯罪被害者遺族のハワード・モートンさん(左)とシェリー・バート会長=小倉孝保撮影
 米国で肉親を殺された犯罪被害者遺族が、死刑廃止を求める法案作りを主導し、来月、コロラド州議会で審議が山場を迎える。未解決事件が殺人事件の2割にも及ぶ中で、死刑維持の高額な予算を捜査に回すことを求めている。遺族は「被害者や遺族のために、死刑維持より未解決事件の捜査を優先してほしい」と話している。【コロラド州デンバーで小倉孝保】
 死刑廃止を求めているのは、長期未解決殺人事件の遺族らで作る「殺人被害者・行方不明者家族の会」(約1400人)。
 同会によると、コロラド州では過去40年間の殺人事件(約7000件)のうち約2割が未解決。同会は7年前から、州や州議会に未解決事件の集中捜査のために予算を増やすよう求めてきたが、財源不足で実現しなかった。このため同会は、死刑を廃止し、その予算を捜査に充てるよう求めることを決めた。
 米国では死刑の可能性のある裁判では、ほかの事件に比べ被告の権利を重視し、弁護士費用や再審のための経費が高くなる。施設など死刑を維持、執行するための経費がかかり、同州では重大事件1件につき年約300万ドル(約2億9000万円)の予算が充てられている。一方、州警察全域に長期未解決事件のための部署を設置するには年150万〜300万ドルが必要と試算されている。
 同州には、保釈の可能性のない終身刑がある。同州の死刑確定囚は現在2人。執行は連邦最高裁が死刑を合憲とした76年以来、1件だけだ。
 法案提出者のポール・ワイズマン州下院議員(民主)によると、同様の法案は07年に司法委員会で否決されたが、今回は法案への賛同が増えており、4月議会で成立する可能性もあるという。同議員は「死刑で人を殺すより、容疑者を捕まえ、生きている人の安全を確保すべきだとの主張は多くの議員に理解されつつある」と語る。
 39年前に一人娘(当時15歳)を殺されたシェリー・バート家族の会会長(73)は「逃げている容疑者を逮捕するために予算を使えば、死刑を維持するよりも治安効果は高い」と話している。
 ◇家族の苦しみ、もう十分 家族の会創設者
 家族の会を創設したハワード・モートンさん(78)の息子ガイさん(当時18歳)は75年6月、ヒッチハイクの旅に出たまま戻らなかった。生きていると信じモートンさん家族はガイさんを捜し続けた。アリゾナ州警察から同州の砂漠でガイさんとみられる遺骨が発見されたとの連絡が入ったのは87年。行方不明から12年後だった。検視の結果、殺人事件と判断されたが、容疑者は見つかっていない。
 「息子はどんな状況で殺されたのかさえわからない。死亡日も知らず、誰を憎んでいいのかもわからない」とモートンさんは話す。
 暮らしているデンバー郊外には自分のように、身内が殺されながら未解決のまま苦しみ続ける家族が多い。しかし、州警察には未解決事件専門部署もない。「こんな苦しみを味わうのは私たちだけで十分」。モートンさんは02年、「家族の会」を創設した。
 家族の会のシェリー・バート会長の一人娘マリリーさんも70年2月24日に行方不明になった。学校から帰って来ないことを不審に思い、近所の人たちの助けも借りて捜した。翌日、近くの山中でマリリーさんの遺体が見つかったが、容疑者はいまだ不明だ。


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2009年02月06日

死刑執行に抗議する集会


「1月29日の森英介法相による4名の死刑執行に抗議する集会」

  日時:2009年2月7日(土)午後6時〜
  場所:文京区民センター3A会議室
  発言:安田好弘弁護士
     石塚伸一弁護士(執行された牧野正さんの弁護人)
     大熊裕起弁護士(執行された佐藤哲也さんの弁護人)
     三浦和人弁護士(執行された川村幸也さんの弁護人)
     執行された西本正二郎さんと交流のあったシスター
     保坂展人議員(予定)ほか
  問い合わせ:フォーラム90 03-3585-2331
   


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2008年11月29日

アムネスティ・フィルム・フェスティバル2009

 来年、1月17〜18日、「アムネスティ・インターナショナル日本」がフィルム・フェスティバルを開催します。17日には、「免田栄 獄中の生」上映後の休憩時間に、袴田巌さんを救う会の署名活動をさせていただく予定です。免田さんと森 達也さんの対談も行われます。アムネスティからのご案内を掲載しますので、ぜひご参加ください。
 

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アムネスティ・フィルム・フェスティバル2009 開催
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−今日、映画を観る自由があった−
言いたいことを言う。 行きたいところに行く。
会いたい人に会う。 そして、見たい映画を観る。
私たちが当たり前に思っていることさえ かなわない人びとがたくさんいます。
映画を通して見てみませんか? 今、世界で何が起きているのかを…。

大好評をいただいた2007年の第1回フィルム・フェスティバルに続き、第2回目となる アムネスティ・フィルム・フェスティバル2009 を開催します。

今回も、世界各地の国と地域から、人権をテーマにした選りすぐりのフィクションや ドキュメンタリー作品を上映します。

オフィシャルサイト http://www.amnesty.or.jp?aff09

◆日時: 2009年1月17日(土)/18日(日)
    開場・受付開始10時30分/開映11時


◆会場: ヤクルトホール 東京都港区東新橋1-1-19ヤクルト本社ビル
     http://www.yakult.co.jp/hall/hall6.html
     JR「新橋駅」徒歩5分
     都営浅草線「新橋駅」1番出口徒歩1分
     東京メトロ銀座線「新橋駅」2番出口徒歩3分

◆上映スケジュール:
◎2009年1月17日(土)
11:00 「免田栄 獄中の生」
12:35 対談 免田栄氏(元確定死刑囚・再審無罪)×森達也氏(『死刑』著者、映
   画監督/作家)

13:30 「にくのひと」
15:00 「アンナへの手紙」
16:45 「刑法175条」
18:25 「プロミス」(20:09終了予定)

◎2009年1月18日(日)
11:00 「関西公園 〜Public Blue」
12:40 「サルバドールの朝」
15:10 「スタンダード・オペレーティング・プロシージャー(原題)」
17:20  イベント カポエイラ 〜日本の中の多文化共生って?〜
18:00 「ヴィットリオ広場のオーケストラ」(19:40終了予定)

※上映作品の詳細はこちらから http://www.amnesty.or.jp?aff09

◆入場料:
<前売り券(全席自由)>
A:一般2日券4,000円 B:一般1月17日券2,800円 C:一般1月18日券2,800円
D:学生2日券3,500円 E:学生1月17日券2,300円 F:学生1月18日券2,300円
※学生券でご入場の際は学生証をご提示いただきます。

<当日券(全席自由・発売当日のみ有効)>
一般3,000円/学生2,500円

※前売り・当日券ともに数に限りがありますので、売切れの際にはご了承ください。
◆前売り券の購入方法:
1. 郵便局備え付けの払込取扱票の「通信欄」に『映画祭』と明記の上、
1チケットの種別(A〜Fの別)、2種別ごとのチケット枚数、
3ある方はメールアドレス を記入してください。
(『通信欄』記入例→ 映画祭、A×2枚 D×1枚、××××@×.××)
2. 「ご依頼人」欄に氏名、住所、電話番号を明記してください。
3. 入金確認後、10日以内にチケットを郵送いたします。
4. 前売り券は2008年12月26日までの受付となります(郵便局での取扱い日有効)。
  郵便振替 口座番号 00120-9-133251
  加入者名 社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
※アムネスティ東京事務所でも直接購入できます。

◆主催・お問合せ先:
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778 Eメール: film@amnesty.or.jp
http://www.amnesty.or.jp/

◆協賛:
味の素株式会社/シャンティ紅茶/ソニー株式会社/
Pinnacle Wealth Management Limited/富士ゼロックス株式会社/
富士フイルム株式会社

◆協力:
Refugee Film Festival 難民映画祭 www.refugeefilm.org


posted by 袴田巌さんを救う会 at 22:08| 死刑問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月30日

死刑執行への抗議行動

10月28日の死刑執行に対しての抗議行動


日時・11月6日(木)
    16時から国会情宣 衆議院第2議員会館前にて集合
    19時から日本キリスト教会館4階会議室で抗議集会

問い合わせ・フォーラム90 03-3585-2331
      アムネスティ・インターナショナル日本 03-3518-6778

主催団体・ 上記2団体
     「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク、
      死刑に異議あり!キャンペーン


posted by 袴田巌さんを救う会 at 23:50| 死刑問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする