2013年10月07日

袴田事件第2次再審」アムネスティ・インターナショナル、ドノスティア/サン・セバスティアン・グループが毎月法務大臣等に要請

アムネスティ・インターナショナルのドノスティア/サン・セバスティアン・グループ(バスク州)は、袴田巌さんの死刑の即時減刑や再審が行われるよう、日本の法務大臣、総理大臣、東京拘置所、検事総長に宛、毎月要請書を送っています。日本全国の新聞社やカトリック教会関係機関、市民団体や労働組合にも要請書や写真を送っています。私たちの助言で、静岡地裁や静岡地検にも要請の手紙を送りました。
海外から、これほどの熱意を持って取り組んでいただいていることに、敬意を表します。
法務大臣、総理大臣、拘置所長、検事総長宛ての要請文を下記にご紹介したいと思います。(グループの許可を得ています)

拝啓 来たる10月10日は世界死刑廃止デーです。すでに97カ国があらゆる犯罪に対して死刑を廃止しており、2012年末には法律上あるいは事実上の死刑廃止国は140カ国となっています。また、2012年にこの残虐な刑罰を実施したのは世界で21カ国のみで、G8参加国の中では日本とアメリカだけです。

 国連人権理事会宛ての2012年7月の報告書の中で、潘 基文(パン・ギムン)国連事務総長は次のように述べています。「大多数を占めていた死刑存置国は、ここ数十年で少数派となった。しかも、死刑廃止国あるいは死刑廃止準備国の背景には、それぞれ異なる法制度、伝統、文化、宗教的信仰がある」

 本状をお送りする機会を利用して、袴田巌氏の件についても書かせていただきます。袴田巌氏は貴国で45年前に死刑宣告を受け、死刑囚として世界で最長期間収監されたままの人物となっています。こうした状況のため、袴田巌氏は精神疾患を抱えています。

 犯罪容疑者を裁判に付す各国政府の権利及び義務は、私も理解しております。しかしながら、死刑とは、国家による取り返しのつかない暴力行為を正当化するものであることも、お知りおきいただきたく存じます。

 以上の事柄すべてを踏まえ、袴田巌氏に対する死刑を減刑して、私の嘆願にお応えいただきますよう、ここに要請いたします。また、貴国で一時停止が宣言されるよう、可能な措置をすべて講じていただきますよう、ここに要請いたします。

 以上の事柄すべてを踏まえ、袴田巌氏に科されている死刑の即時減刑と、貴国における一時停止の宣言に向け、可能な措置をすべて講じていただきますよう、ここに要請いたします。

 この要請に直ちにご対応いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
                            敬具

        アムネスティ・インターナショナル
        ドノスティア/サン・セバスティアン・グループ


img003.jpg


posted by 袴田巌さんを救う会 at 02:03| 人権問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月13日

公開学習会(PART12)のご案内

             公開学習会 (PART 12)
     高揚する危機管理意識のメカニズムと厳罰主義の行く末
         〜世界はもっと豊かで人はもっと優しい〜

 今回は、1月に『死刑~人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』(朝日出版社)を出版、死刑制度に一石を投じた映画監督、ドキュメンタリー作家の森達也さんにお話していただきます。みなさまのご参加をお待ちしております。

  日 時 2008年6月8日(日)3時〜5時
  場 所 カトリック清瀬教会
       清瀬市松山1-21-12(TEL 042-491-0104)
  参加費 500円
  講 師 森 達也さん(映画監督、ドキュメンタリー作家)


1956年、広島県呉市生まれ。1975年、立教大学法学部入学。
1986年、俳優などを経て、テレビ番組制作会社入社。報道、ドキュメンタリーを中心に、40本以上の作品を手がける。1996年以降は、執筆活動及びフリーのディレクターとして「放送禁止歌」「1999年のよだかの星」「ドキュメンタリーは嘘をつく」などのテレビ・ドキュメンタリーを制作。1998年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、各国映画祭に出品して高い評価を受ける。2001年、続編「A2」が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。
〈著書〉『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』、『世界が完全に思考停止する前に』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』(晶文社)、『下山事件』(新潮社)、『いのちの食べかた』(理論社)、『戦争の世紀を超えて』(講談社)、『ドキュメンタリーは嘘をつく』(草思社)、『王様は裸だと言った子どもはその後どうなったか』(集英社)など多数。

  交 通:西武池袋線「清瀬」駅南口下車徒歩5分。またはJR中央線武蔵
    小金井駅北口から清瀬駅行きバス(30~40分)「保育園前」下車すぐ。


  主 催:無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会 
  共 催:カトリック東京教区正義と平和委員会
  お問い合わせ先:042-394-4127(もんま)、090-7717-0961(当日のみ)



posted by 袴田巌さんを救う会 at 00:00| 人権問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月08日

日弁連シンポジウム「国連拷問禁止委員会勧告実現のために今何をすべきか」

☆日弁連主催のシンポジウムが開かれるそうです。世界から、日本の人権状況がどう見られているかがよくわかるのではないかと思います。みなさま、どうぞご参加下さい。弁護士会館は、東京メトロ(地下鉄)丸ノ内線、日比谷線、千代田線「霞ヶ関駅」B1-b出口直結です。


      日本弁護士連合会主催シンポジウム

  国連拷問禁止委員会勧告実現のために今何をすべきか
−自白強要や非人道的処遇を許す、わが国の人権状況に
                  つきつけられたもの−

 国連拷問禁止委員会は、2007年5月、取調べの可視化の実現、代用監獄の制度見直しや、死刑制度及び入管行政などをはじめとした、我が国の主要な人権問題について改革を厳しく勧告しました。にもかかわらず、日本政府は、勧告に対応した改革に向けた姿勢を見せていません。
 そこで、今回の日本政府報告書審査において、主査として中心的役割を果たした、マリーニョ・メネンデス氏をお招きし、委員会が日本政府に何を求めたのか等につき、基調講演をして頂き、日本の人権状況改善のために、取り組むべき課題を明確にしたいと考えています。どうぞ奮ってご参加ください。

 日程: 2008年4月11日(金)
 時間:18:00〜20:30
 場所:弁護士会館2階 講堂クレオBC
    
 プログラム(予定):
 1.基調講演 マリーニョ・メネンデス氏
     (国連拷問禁止委員会日本政府報告書審査 主査)
 2.パネルディスカッション
   パネリスト マリーニョ・メネンデス
          今井 直(宇都宮大学教授)
          海渡 雄一(日弁連拷問等禁止条約に関す
               る協議会事務局長)
 3.質疑応答
 4.まとめ

◎お問い合わせ先:日弁連国際課・酒巻 
          TEL:03-3580-9741

・会場準備の都合上、シンポジウムへの参加をご希望される場合は、下記申込書にご記入の上、日弁連国際課までFAXをお送りくださいますよう、お願い申し上げます。(注:必須ではないそうです)
※当日は、いくつかの弁護士会とテレビ会議にて接続し、シンポジウムの様子を中継する予定です。接続する弁護士会は、追って日弁連ホームページでお知らせ致します。
__________________________

    【FAX番号:03−3580−9840】
           (日弁連国際課酒巻行き)

       ■本シンポジウムに参加いたします。

  御所属               御名前 

___________________________

*ご提供いただいた個人情報は、日本弁護士連合会のプライバシーポリシーに従い厳重に管理し、本セミナーに関する御連絡以外には使用しません。


posted by 袴田巌さんを救う会 at 00:00| 人権問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

国連拷問禁止委員会の結論および日本政府への勧告について

国連拷問禁止委員会は、5月21日の最終見解で、日本政府に勧告しています。(日本語訳は下記のサイトをご参照下さい。)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/52a851a2bcc9654f365aa62e9a0e653c

保坂展人衆議院議員の「どこどこ日記」には、拷問等禁止委員会最終見解への質問主意書が載っています。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/217b58cd6cd32a5036e5abe1275b2f28


posted by 袴田巌さんを救う会 at 00:00| 人権問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする