2024年07月03日

公開学習会(PART51)「袴田事件・再審公判の結審を迎えて」7/20

 公開学習会(PART51)
「袴田事件・再審公判の結審を迎えて」

日 時:2024年 7月20日(土) 午後3時半〜5時半(開場3時)
会 場:カトリック清瀬教会 ☆(清瀬市松山1−21−12)
参加費:500円   
講 師:水野智幸弁護士 (元裁判官、袴田事件弁護団、法政大学法科大学院教授)

身に覚えのない罪で逮捕されてから57年、昨年10月に静岡地裁で始まった袴田巖さんの再審は、15回の公判を経て5月22日に結審となりました。今年9月26日にはいよいよ判決が出ることが決まりました。今回の公開学習会では、元裁判官で弁護団の水野智幸弁護士に、「再審公判の結審を迎えて」いろいろと解説していただきたいと思います。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

*〈交通〉西武池袋線・清瀬駅南口下車徒歩約7分。またはJR中央線・武蔵小金井駅北口から西武バス「清瀬駅」行き乗車(30〜40分)、「保育園入口」下車すぐ。

主催 無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会 
   東京都東村山市久米川町1-50-1-4-401 門間方
共催 カトリック東京正義と平和の会 
お問合せ チラシ参照
        
下記の電話、メール、FAXまで、お名前と電話番号をお知らせください。
・電 話 : チラシ参照
      (アットマークを@にかえてお送りください)
・FAX : 042−394−4127 門間

※ご参加の方は、マスクの着用をお願いします。 
 当日熱がある方、体調の悪い方は、参加をご遠慮ください。

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2024年06月27日

2024年06月25日

「袴田事件」再審 5/22結審等の報道

静岡地裁で行われている袴田巖さんの再審、5月22日の結審等の報道です。
(すみませんが、全部は網羅していません)
判決は9月26日に出されます。

袴田事件「獄中48年」再審が結審・・・死刑囚の弟を支え続けた姉の明るさ
RKB 2024年5月22日(水) 17:05
【袴田事件】姉・ひで子さんが魂の意見陳述「巖をどうか人間らしく過ごさせて…」 再審公判が結審
テレビ静岡 2024年5月22日 水曜 午後5:45
再審での死刑求刑に「正義」はあるか 現代風に並べた58年前の証拠
朝日新聞 2024年5月22日 17時30分  金子和史
袴田事件のやり直し裁判 検察が改めて「死刑」を求刑 判決は9月26日予定 1966年に起きた静岡・旧清水市一家4人殺害事件
SBS 2024年5月22日(水) 18:29
「無実なので無罪」 再び死刑求刑に袴田さん姉
時事通信 社会部2024年05月22日20時21分配信
袴田さん死刑求刑 検察、証拠並べ「極刑、避けられない」 「負け戦」批判も
産経新聞 2024/5/22 21:01
「巌を人間らしく過ごさせて」姉が陳述 検察との主張対立したまま
朝日新聞 森下裕介 本間久志 金子和史2024年5月22日 21時47分
「巖を人間らしく過ごさせて」姉・ひで子さんが最終陳述 検察は死刑を求刑【袴田事件再審公判ドキュメントN】
SBS 2024年5月22日(水) 22:03  山口駿平,伊豆川洋輔
【詳しく】袴田さん再審 検察改めて死刑求刑 弁護団は無罪主張
NHK 2024年5月23日 4時33分
「死刑求刑は当然のこと」元検事は理解を示す 弁護団は検察を痛烈に批判 判断の真意【袴田事件再審公判】
SBS 2024/05/23
袴田巌さんに検察が再び死刑を求刑 再審公判、9月に判決 「5点の衣類」証拠捏造めぐり主張は対立したまま
東京新聞 2024年5月23日 06時00分
5点の衣類巡り再び対立 「議論蒸し返し」の声も―袴田さん再審
時事通信  2024年05月23日08時24分配信
袴田巌さんの再審 9月に判決へ
NHK静岡 2024年05月23日 11時07分
再審での死刑求刑に「正義」はあるか 現代風に並べた58年前の証拠
朝日新聞 2024年5月22日 17時30分 金子和史
「歴史に汚点を残した」検察の死刑求刑を袴田事件弁護団が痛烈批判 検察「証拠ねつ造は不可能」
SBS 2024年5月23日(木) 11:42

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2024年04月26日

【特別寄稿】検察は「間違い」への姿勢を間違えた 袴田さん再審公判を傍聴して デイビッド・T・ジョンソン/ハワイ大教授(静岡新聞)

【特別寄稿】
検察は「間違い」への姿勢を間違えた 袴田さん再審公判を傍聴して
デイビッド・T・ジョンソン/ハワイ大教授
静岡新聞 2024年4月25日

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の第14回公判が24日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、検察側と弁護団の双方が立証をほぼ終えた。最終盤を迎えた袴田さんの再審は海外の研究者の目にどう映るのか。日本の刑事司法に詳しく、実際に地裁で傍聴した米国・ハワイ大のデイビッド・T・ジョンソン教授(社会学)が静岡新聞に寄稿した。

・・・・


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2024年03月30日

「袴田事件」第12回再審公判 傍聴報告

【「袴田事件」第12回再審公判】
 本日はちょうど10年前、ここ静岡地裁で村山元裁判長から袴田巌さんの再審開始決定が出され、そしてこれ以上の拘置は「耐え難いほど正義に反する」として半世紀ぶりに袴田巌さんが東京拘置所から釈放された日です。その村山元裁判長は、今は弁護士として再審法改正にも携わっておられます。まさか10年後まで裁判が長引いて、そこにご自分が弁護士として再審法改正を訴えるために立つことになるとは夢にも思われなかったことでしょう。
 本日静岡地裁前には、再審公判前に日弁連の小林元治会長や複数の弁護士たちが集まり、裁判傍聴に訪れた人や道行く人々に「1日も早く再審法改正を❗」とその必要性を呼びかけておられました。

 裁判前の前段集会を見届けてから、今回2回目に傍聴券が当たった私は法廷に。そして、昨日に続いて本日は検察官から弁護側の鑑定人の北海道大学物理化学教授の石森浩一郎氏に問いかけられた質問の数々は、重箱の隅を突くような問いかけを執拗に繰り返され、同じことを言葉を変えて執拗に繰り返される質問に、時に裁判長から忠告が出ましたが、検察官は止めずに、ここまできても時間稼ぎのような尋問でした。しかしプロとしての鑑定人石森氏は淡々としかも誠実に、1年以上みそタンクに入っていた場合、化学反応が進み、血液の赤みが残ることはない、と述べられました。何時間にも渡る質問に真摯に答えておられました。
 午後からは検察側鑑定人と弁護側の鑑定人が並んで質問審理がされましたが、弁護側鑑定人の質の高さは素人目に見ても検察側の鑑定人を遥かに上回るものでした。
 今月25日(月)からの再審公判は3日間も続いて、専門尋問が続いた裁判で、袴田秀子さんはいつものように凛と座っておられていましたが、さすがに91歳になるお顔には疲労の色が見られました。本当に酷な裁判闘争です。又、当の袴田巌さんは、長年死刑囚として勾留された末の拘禁症状のため、出廷することは免除されましたが、88歳のお年を感じさせるこの頃です。
 裁判後の記者会見には、3人の弁護側鑑定人も座られて、前出の石森教授の他に、旭川医科大学の共に法医学の清水恵子教授、奥田勝博助教が並び、それぞれ違った立場の見地から誠実に語られて、刑事法廷にプロの化学者が証言に立ち真実への光を当てることの必要性をまざまざと現してくださいました。
 本日はプロの皆さんの素晴らしいご報告が聞けて本当に良かったと思います。しかし、袴田事件がここまで長引いたのは、第1次再審で証拠開示がされなかったため、又第2次再審は再審開始決定がされたのに検察が抗告してしまったためです。
 再審公判の記者会見に続いて、再審法改正実現本部本部長代行の鴨志田弁護士が変わって座り、「再審弁護士になるということは終身刑になったのと変わらないこと」とかつて先輩弁護士から伝えられたことが語られて、袴田事件のみならず布川事件、名張事件、日野町事件、住吉事件、などえん罪の被害者や弁護士たちが背負わなくてはならない果てしなく長い再審裁判の酷さが語られました。
 えん罪被害の弁護人は公判を闘うことに精根を使い果たして、その過程でどれほど再審法改正の必要性を痛感しても、再審法改正にまで繋がらなかったこともあるようです。以前、布川事件の櫻井昌司さんが国会で「どれだけえん罪に苦しんだら、再審法の改正に動いてくださるんでしょうか!」と訴えられた言葉が忘れられません。 
 袴田さんの無罪を勝ち取ることは当然ですが、同じような犠牲者を生み出さないために、今こそ世論の声を高めて再審法改正実現のための後押しをしていただくことが本当に必要です。(溜)


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2024年03月21日

日弁連主催学習会「袴田事件から見た再審法改正の必要性」3/27

日本弁護士連合会主催
学習会「袴田事件から見た再審法改正の必要性」

現在、静岡地方裁判所において袴田事件の再審公判が行われています。袴田事件の経過と現状や、そこから見えてくる再審法の不備や改正の必要性・方向性についての学習会です。

日時2024年3月27日(水)12:30〜13:30
  どなたでも御参加いただけます。参加費無料・事前申込不要
会場:静岡県産業経済会館特別会議室(静岡市葵区追手町44−1)
   JR静岡駅北口より徒歩15分、バス5分(JR静岡駅北口バス乗り場10番・県立病院高松線中町下車)
Zoomウェビナーによるウェブ配信も行います。
内容 講演 鴨志田祐美(再審法改正実現本部本部長代行)
   質疑応答 上地大三郎(再審法改正実現本部事務局長)
※会場参加の方から質問を受け付けます。
<会場参加の方>直接会場へお越しください。
<オンライン参加の方>当日、日弁連ウェブサイトの本イベント案内ページに参加用URL・ウェビナーIDを掲載します。
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シンポジウム「今、死刑を考える」(映画「望むのは死刑ですか オウム“大執行”と私」上映会及び対談)3/23

シンポジウム「今、死刑を考える」(映画「望むのは死刑ですか オウム“大執行”と私」上映会及び対談)要申込

日時:3月23日(土)午後1時〜午後4時30分
会場:大阪弁護士会館2階203・204会議室
内容:映画「望むのは死刑ですか オウム“大執行”と私」の上映会
   対談 青木 理(ジャーナリスト)×田鎖麻衣子(NPO法人CrimeInfo代表・弁護士)
   Zoomウェビナー(オンライン)※午後2時20分〜対談のみの配信   
   https://www.osakaben.or.jp/web/entry/form.php?id=id_65c06d6cc629d
問い合わせ:06-6364-1681(大阪弁護士会司法課)
主催:司法改革大阪各界懇談会(各界懇)・大阪弁護士会
共催:日本弁護士連合会(予定)


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posted by 袴田巌さんを救う会 at 03:56| 東京 ☀| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

静岡地裁に袴田巖さんの再審無罪判決を求める7,368筆の署名を提出

 3月14日(木)「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」は再審公判中の静岡地裁に要請を行い、カトリック司祭の大倉神父(口頭)や矢澤弁護士、そしてメンバーからの1日も早い無罪判決を!の請願書を読み上げ、7,368筆の署名を提出しました。
 1991年から署名活動を始めてこれまで、全国から時には海外の皆様からの提出署名は述べ157.890筆に上りました。
 袴田巌さんやお姉さんの秀子さんをはじめ弁護団や他の多くの支援団体の節なる願いで始まった再審公判は、検察側の悪あがきとしか思えない陳述により公判は長引いています。そして、ようやく見えてきた結審は5月に決まりましたが、約3ヶ月後と言われる申し渡し判決後も、検察は控訴するだろうという予測の声も聞かれだしており、その場合には果てしないエンドレスの裁判になってしまいます。
 皆様からのご支援をいただくとともに、裁判所と検察への「疑わしきは罰せず」の理念に立ち返ってほしい、との声を最大限に高めてくださいますようお願い致します。🙏(溜)


袴田巌さん支援団体 1日も早い無罪判決を求め請願書など提出
NHK静岡 2024年03月14日 19時15分
袴田巌さんの再審・やり直しの裁判をめぐり支援者らが静岡地裁に対し早期の無罪判決などを求める請願書を提出
静岡第一テレビ 2024.03.15
〈袴田さん再審〉無罪判決求め請願書 支援団体「一刻も早く」
中日新聞 2024年3月15日 10時57分 (3月15日 10時57分更新)


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再審法改正を実現する院内会議 2024.3.12

 今の法律でえん罪被害者は救えないと「再審法改正を実現する院内会議」が、昨日3月12日(月)に参議院議員会館で開かれました。保守野党含めて130人以上の超党派の議員連盟が発足、70年以上行われていない再審法の改正によって、袴田事件や狭山事件、名張毒ぶどう酒事件など冤罪により途端の苦しみを味わってこられた犠牲者を増やすまいとして、日弁連主催で開かれました。
 「再審法」は、最高裁の「白鳥決定」後、「免田事件」「財田川事件」「松山事件」「島田事件」の4死刑再審で四人の死刑囚が死刑台から生還したことにより、かえって「逆流現象」が起きていました。日弁連は1962年の決議によって再審法改正運動を行ってきたそうですが。今回掲げられたのは、「えん罪被害者の早期救済のために再審法の早期改正を❗
 超党派各党から国会議員が「再審法改正」の強い決意を述べられました。どなたかの発言で気になったのは、これまで改正が実現しなかった理由は、公務員としての無謬性(公務員が誤りを犯すはずがない)とメンツがあったためと。(これだけ沢山のえん罪が生まれることを許してきたことがこの2つだとしたら、あまりにも理不尽なことです)
 そして日弁連再審法改正実現本部本部長代行の鴨志田祐美弁護士(京都弁護士会)から再審法改正についての簡潔な説明があり、えん罪被害者側からは「袴田事件」の袴田秀子さんが登壇されました。「こんなに嬉しいことはない。胸がいっぱい。巌はまだトンチンカンなことを言っています。私たちの時はこのようなことで苦しむのは自分たちだけだと思っていたが、今はどうでしょう。」と時々言葉に詰まりながら話されました。(あのような秀子さんを見るのは本当に珍しいことでした)
 又布川事件の今は亡き櫻井昌司さんのお連れ合いの櫻井恵子さんも登壇されて「(再審法改正は)夫の悲願でした。それぞれのえん罪が話題になっても何も変わらない。そういうことでいいのだろうか?とよく話していました。」と述べられました。櫻井さんは数年前の国会証人で発言された時に、「どれだけえん罪に苦しんだら改正の法律を作ってくださるんでしょうか!」と訴えられたそうです。
 集会の最後にご挨拶されたのは徳田靖之弁護士。飯塚事件や菊池事件を担当され、飯塚事件では再審請求準備中に久間三千年さんの死刑を執行されてしまい、苦渋の思いをされてきた徳田弁護士は、「この時期(の実現)を逃したら、又数十年先になることは必至です。」と危機感を持った発言をされていました。久間三千年さんの死刑執行が行われてしまってまもなく開かれたえん罪被害者の集会に登壇された時の徳田先生の胸詰まる思いは、集会参加者にひしひしと伝わりました。
 再審法改正はえん罪支援者の長年の悲願でもあります。(溜)


袴田巌さんの再審が静岡地裁で始まり注目されるなか…強まる“再審制度の法改正”に向けた動き(静岡〜国会)
静岡第一テレビ 2024年3月12日


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